今年の仕事を終えて

午後2時過ぎに、今年の診察を無事終了しました。この1年、本当にお世話になりました。大きなトラブルもなく、仕事を終えることができ、心から感謝しています。
今年は普通ではない1年となりました。9月末からの山登り、険しい岩場は12月下旬で、今日が山頂の予定でした。しかし、最初の岩場(新型インフルエンザの流行と季節性ワクチンの接種)が10月初旬にあって、そこからはダラダラとしたアップダウン。山登りに例えると、登山口でがけ崩れがあって、道を間違えてブッシュの中に。気がついたら、山頂ではなく、麓のバス亭に到着という感じですね。登頂感の乏しい年末になりました。まあ、こういう静かな年末も、たまにはいいのかもしれません。
新型インフルエンザには振り回されました。ワクチンについては、十分に対応できたとは思っていませんが(申し訳ありません)、国の管理下での事業。個人の力では及ばずという結果でした。「皆さんのニーズに答える」という意味では不合格かもしれませんが、入荷するワクチン量が不透明な状況で、電話予約の対応に追われたスタッフの頑張りには、合格点を付けたいと思っています。
医師となって、ちょうど30年になりました。お正月を故郷で過ごすことは、私も家内も一度もありません。「家族で肩を寄せ合って」という表現がピッタリのお正月を過ごしてきましたが、娘たちが社会に出て、いっしょにお正月を過ごすことは難しくなりました。唯一、今日は全員が揃う日。夜は忘年会です。ゆっくり1年を振り返り、来年の方針を話し合いたいと思っています。皆さんも家族団らんでしょうか?
一昨年の最後に「インフレの虎せまる」と書きました。そして、昨年の年末は、「インフレの後、デフレとなる。この不況の脱出は難しい」と書きました。今年は「デフレスパイラルに突入」と書くしかありません。今年で混雑したのは、高速道路と医療機関ではなかったでしょうか。前者は高速1000円の影響で「二酸化炭素の排出」による環境破壊、後者は「新型インフルエンザの登場」による社会不安と保健財政への圧迫。この2つは禍根を残すかもしれません。
雑談を長々と書いてしまいました。最後になりましたが、このブログに1年間付き合っていただき、本当に有難うございました。このブログがなかったら、新型インフルエンザワクチンの接種は、もっと混乱したはず。過激なことや、ひねくれた話を多く書きましたが、皆さんの励ましと、多くの「拍手」に支えられて、無事に(?)書き終えることができました。改めて、お礼申し上げます。良い年をお迎え下さい。
(昨日は片付けと掃除のため、映画はパスとなりました。この1年の家内の奮闘にも感謝!ですね)

家族とは何か?

(前にも書きましたが)人生を幸せに送るには、3つのKが必要であると思っています。それは健康、家族、お金。娘たちには「我が家にはもう一つ大切なKがある」と話しています。それは患者さん。この4つが人生の基盤であると。今年の最後に家族について少し。
私は小さい頃から、「家族」の概念を、自分なりに持っていました。家族とは血の繋がりだけが条件ではない。親兄弟でも他人以上に仲が悪く、足の引っ張り合いをすることは多いですから。それは家族ではない。家族というのは「いざという時に、協力できる」「いざという時に、100%味方になる」集団であると定義しています。議論するのはかまわない、批判するのもかまわない、でもいざという時には、できる範囲で100%協力する、これが家族であると、娘たちには話しています。それができない時には、家族から外れるということ。私自身は自分の家族のメンバーを、明確に意識しています。
Show your colour、つまりどっちの味方なのか?問われた時には、(犯罪は別として)必ず味方につく、それが自分の意向や考えに少しぐらい反していても。それが家族ではないのか?私はそのような集団を作ってみたいと思っていました。人間は1人でできる事は、本当に限られていますから。協力することは必要。その1つのユニットが家族ではないでしょうか?
私は自分勝手で自己中心的な性格でしたから、小学校の頃は「自分は1人、家から出て自分の家族を作る」と考えていました。それは間違い。この年になって、親や姉の大切さが分かりますね(遅すぎるかも)。高度成長期ではなく、安定期から衰退期になった日本では、「家族」という概念が再びクローズアップされ、家族単位で生きることが、幸せの条件になるのではないかと思っています。
何だか、当たり前のことを書いたので、小学生時代の作文のようなレベルの話になってしまいました。でも、最近では「家族の意味」と「家族の大切さ」を、再認識することが多くなりましたね。ひょっとして、精神的に老いたのかな?

今年最後の日曜日

新型インフルエンザの流行もほぼ終了しました。もう、冬休みですから。保育園に通っている子供たちが、無事に年を越せるように頑張ります。
明日は最後の日曜日。午後3時30分から4時30分まで診療します。お困りの方はどうぞ。
来週の28日(月)は終日、29日と30日は午前中の診療となります。新型インフルエンザワクチンの接種は、今日が今年の最終接種日。「キャンセル待ち」「2回目の予約」の方も含めて、希望される方は来院して下さい。
今日から、ほぼ毎日のように忘年会があります。仕事納めの30日は家族の忘年会になります。お酒は飲みませんので、ゆっくり話をするだけですが。本当にゴールはすぐそこ。時の経つのは速いですね。

砂の器

今日(23日)の診療は、予想より静かに終り、少しホッとしています。新型インフルエンザは3名のみで、子供は1名でした。流行はほぼ終了という感じですね。新型インフルエンザワクチンを26日まで接種しています。「キャンセル待ち」の方も接種できますので。逆に、予約のキャンセルも自由ということで(連絡不要です)。
テレビで「松本清張生誕100年」の企画が見られます。学生時代には、清張の長編小説はほとんど読みましたが、内容の記憶はありませんね。何せ読んだのが、40年近く前になりますので。当時は純文学が主流で、サスペンス、社会派は亜流という風潮がありました。その風潮に、敢然と挑んだのが松本清張であったと思っています。文章がうまいか下手かは、専門家に任せますが、大江健三郎と清張の文章は独特でしたね。
私と家内が初めて一緒に見た映画が、清張の「砂の器」です。この映画は1974年に製作されましたが、二人で見たのは、知り合って1ヶ月ぐらい経った、1979年4月(国家試験が終った後)でした。当時は古い映画をリバイバルで4本立てで500円という、学生御用達の古い映画館がありました。もともと動くのが好きで、映画を見るのは嫌いでしたが、「砂の器」を見たくて家内を誘いました。
加藤剛、丹波哲郎、緒方拳、若き日の森田健作が出演していました。内容も画像も、とびっきりすごい。暗い内容ではありますが、本当に感動しました。この映画については、家内と時々話題になります。
清張は書くスピードが早いことでは有名でした。1か月に原稿用紙で300枚以上と言われていました。ワープロのない時代ですから、万年筆で原稿に向かう。すごいエネルギーが必要だったのでは?と思っています。
20年前、私の散歩コース(神田川から浜田山コース)に、清張の自宅がありました。1992年の夏、アブラゼミの声を聞きながら歩いていると、清張宅にマスコミ関係に人は、大勢集まっていました。その後、ニュースで「清張他界」を知りました。
家内からは、30日に仕事が終った後、映画を見に行こうと誘われていますが、長女に代行を頼んでいるところです。仕事の後で、また座るのは嫌だ!

23日は午前中は診療します。

新型インフルエンザは昨日3名、今日も3名で、ほぼ終了の様子。明日から、新型インフルエンザワクチンの本格的な接種が始まります。午前中でも午後でもOKです。
先週から嘔吐下痢症が、幼稚園や保育園で流行し始めています。中には食中毒の方も。最も症状の重いロタウイルスも混在しています。突然の嘔吐が5回以上あり、38度以上の発熱、その後下痢がおこった場合には、ロタウイルスを疑って下さい。脱水で点滴になる場合もあります。
例年に比べて、かなり静かな年末ですが、インフルエンザの予防接種があるため、受付もバタバタするかもしれません。でも、残すところ、あと少し。スタッフともども、集中力を切らさずに仕事をしていきますので、宜しくお願いします。

前倒し

この2日間で、新型インフルエンザの患者さんは2名のみ。やっと終息したようです。嘔吐下痢やRSウイルス感染がみられるものの、本当に静かな年末になりました。明日から来週が、今年の最大の山場と思っていましたが、何と季節はずれの「予防接種週間」になりそうです。こんなノンビリした年末も珍しい(何だか気が抜けた感じ)。
明日(20日、日曜日)は午後3時から5時までの2時間、診療する予定です。また、新型インフルエンザワクチンの接種を前倒しして、昨日(金曜日)から開始しています。「予約している方」「キャンセル待ち」の方は、今日(土曜日)も接種できますので、来院いただいてもOKです。また、サーバリックスは25日から、接種を開始したいと思っています。いろいろ調べたのですが、1回の価格を15000円とさせていただきます。ご了解下さい。予約は電話、又は受付でお願いします。対象は10歳以上の女性で、お母さんも接種できます。Hibワクチンについては、現在予約していただくと、「およそ半年待ち」になります。季節性インフルエンザの在庫はあります。2回目の接種予定の方はお忘れなく。
しかし、この季節で予防接種の話がでるのは、本当に異例のこと。大雪、地震、いろいろ天災(異常現象)の多い年末かもしれませんね。

ヤンキース

来週からの予定であった新型インフルエンザワクチンの接種が、明日から前倒しで始まる。納入されるワクチンには10mlのバイアルが2本含まれている。何とかなるだろう。「予約済み」の方と「キャンセル待ち」の方は、現時点では全員に接種できる予定である。予約されている方のキャンセルは自由である(来院されなければ、自動的にキャンセルとしますので、お気遣いなく)。
(以下雑談です)
昨日ヤンキースの松井選手が、エンゼルスに移籍するという報道があった。私自身は大リーグに、さほど興味はない。しかし、松井選手の記事をみるたびに、1人の患者さんを思い出す。私が開業した時から、診ていた患者さんで、0歳からの付き合いになる。
2003年に中学生だったT君は、お父さんの仕事の都合で、渡米することになった。その年、松井選手もヤンキースに入団した。不安も多かったはずのT君は、にっこり笑って「僕は松井選手のカバン持ちになります」と言って、海を渡って行った。
2年後に一時帰国で再会した時には、大きなヤンキースのジャケットと帽子を、お土産に持ってきてくれた。この2つは私の宝物である。この帽子は、山登りの愛用品である。
一昨年に家族は帰国することになった。しかし、T君は米国に1人残って、大学に進学する選択をした。米国での大学生活は、想像を絶するほど過酷であろう。レポートと試験に追われる毎日。おそらく、寝る暇も、食べる時間もほとんどないはず。私と同じ学部なので、その厳しさは十分想像できる。
昨年の冬に帰国した時に、「毎日がナイフで脅されているような気分だろう?」という言葉を投げかけた。つまり、立ち止まったり、走るのを止めたら、グサリと背中にナイフが刺さる。そのような毎日ではないのか?と質問した。彼は意味を十分に理解したようで、笑いながら頷いた。そして、右手をピストルの形にして、自分のコメカミに当てた。ナイフではなく、拳銃で「ズドン」というメッセージ。私は思わず、「生きて帰ってこいよ」と声をかけた。
その時、彼はいろいろなお土産を持ってきてくれた。その1つがマグカップである。私は毎朝、このマグカップで牛乳を飲む。私の車のキーには、彼の大学のエンブレムのキーホルダーが付いている。毎朝、そして車を使う時には「彼は無事だろうか?」という思いがよぎる。
私は「健康な肉体に、健全な精神が宿る」などとは決して思わないが、「人生の前半で苦労した人は、後半で報われる」ことは信じたい。「人間には平等はない」のだが、個人の一生を考えると、「幸福と不幸はバランスが取れる」はず。私は単純に、そう信じている。
ヤンキース 006
ヤンキースの帽子を、なぜかエルモがかぶっている。この帽子、松井ファンの三女がちゃっかり使っていて、富士山に2度登頂している。汗にまみれて、色があせているが、まだまだ現役。マグカップにはJohns Hopkins大学のエンブレムが印刷されている。

連絡事項

昨日で12月の前半が終了した。新型インフルエンザの患者数は激減したと報道されているが、当院では113名であり、11月からは横ばい状態である。年齢別に見ると、0歳から2歳が12名、3歳から入学前が28名と、未就学児が増加している。小学生は48名であり、相変わらず多い。中学生と高校生はわずか12名であった。成人は13名であり、増加はしていない。小学生で男子が多いという傾向は続いている。
昨夜、散歩中に家内とブログの内容が話題となった。「新型ワクチンを推奨しているのか?していないのか?」という話題に。答えは単純である。「かかりつけの患者さんニーズに、できる範囲で答える」ということ。それ以外にはない。マスコミも騒がなくなってきた。この騒動の幕引きは近い。
(連絡事項)
1)新型ワクチンについて、19日から小学校4年生から6年生が接種可能に。
2)世田谷区では20日から、医師会主導で集団接種が可能となった。
3)当院に18日に納入される、新型ワクチンの本数が決定した。現在予約されている方、キャンセル待ちの方は全員が接種できることとなった。まだ40名ぐらいは予約可能である。
4)来週の混雑を考慮して、新型ワクチンの接種を前倒ししたい。予約されている方は、18日(金曜日)から26(土曜日)の間にお願いしたい。
5)季節性インフルエンザワクチンの在庫はある。
6)子宮頸がんワクチン(サーバリックス)は22日に入荷予定。本数に制限があり、複数回の接種となるため、予約制としたい。対象は10歳以上の女性である。
7)タミフルドライシロップの入荷がストップしている。在庫は多くはない。

デビュー!

今日の午後は、幸いなことに早く仕事が終った。慌てて着替えて、家内と6時過ぎの京王線に飛び乗った。市ヶ谷から南北線を乗り継いで、サントリーホールに7時前に到着。このブログでも何度か紹介した、小林愛実ちゃんの「プレミアコンサート&プレス発表会」の演奏を聴くために。
14歳の愛実ちゃんがEMI CLASSICSと契約し、プロとしてデビューすることになった。そのお披露目(?)の演奏会であった。既に彼女は、多くの国で演奏会を開き、世界中で「天才」「神童」と認められた存在である。Youtubeでの400万回以上の視聴数は、日本のピアニストとしてはダントツという。
私は大のピアノ嫌いであるが、彼女の演奏を聴いたことによって、ピアノに対する認識を全く覆された。今回の演奏ものめりこみ方がすごいというか、集中力が半端ではなかった。音楽の神が見えるという表現は、大げさではないだろう。帰り道、家内と「愛実ちゃんの演奏が、なぜ心を打つのか?」という話になった。音に強弱のメリハリがあり、音に粘り気(艶というべきか)があるという話に。「とても演歌っぽい演奏なのかなあ」という感想。
飛びぬけた才能を持つと苦労するかなあ、という話にも。私は昔は才能のないことを、とても残念に思っていたが、最近では「凡人で良かった」と思えるようになった。凡人の方が、何だか幸せになれる気がする。これは凡人のヒガミなのだろうか?
本当に心のこもった、すばらしい演奏であった。彼女がもっともっと大成することを願っている。
(CDジャーナルよりの抜粋)
今、“YouTubeで最も多く視聴されている日本人ピアニスト”として話題を呼んでいる、14歳の小林愛実。YouTubeには多くのピアニストの映像がアップされていますが、だいたいが1万から10万ビュー前後、著名なプロ・ピアニストにしても多くても50?60万ほどですが、彼女がモーツァルトのピアノ協奏曲第26番を演奏している映像はなんと1,138,761ビューという途方もない数字に(2009年11月20日現在)! さらにその映像は、YouTubeにおいて「話題の映像」「評価の高い映像」という2つの栄誉を与えられたお墨付き。YouTubeには4歳の時の演奏映像もあり、その年齢にして、すでに風格すら感じさせる堂々たる演奏に多くの絶賛コメントが寄せられており、数々の演奏映像の総PV数を合計すると400万回!

長過ぎる院長の独り言(新型インフルエンザの末路)

今日、新型インフルエンザワクチンの納入数の連絡があった。12月21日から26日に予約されている方は、キャンセル待ちの方を含めて、全員の接種が可能となった。あせらずに来院してほしい。前から伝えていることだが、予約されている方(キャンセル待ちの方も含む)は、キャンセルは自由である。来院されなかった時には、自動的にキャンセルするので、お気遣いなく。気が変わることもあるし、体調が悪くなることもあるはず。以下のような、情報も流れてくるし、新型ワクチンの副反応の報告も増えてくるだろう。
昨日の新聞にも掲載されたが、新型インフルエンザは症状が軽く、インフルエンザ様症状を呈するのは50%以下で、20%は無症状(?)であったとのこと。このデータは関西で5月に流行が確認された、私立中高校のデータである。新型と確認された方以外の関係者(主に生徒)の血液検査をしたところ、647名中の102名に感染が確認された。その中で、発熱などのインフルエンザ様症状が見られたのは、わずかに45%であり、20%は全く症状がなかった。
前から書いてきたことだが、今回のインフルエンザの症状は軽い。検査しなければ、普通のカゼ以下で終ることが多い。家族内での感染も、季節性より少ない。新型インフルエンザかもしれないが、症状が軽いのでそのまま様子を見ていたら治ったというケースも多いだろう。高熱がでたが、一晩で下がって登校というケースも。
1)現在の新型インフルエンザの発症数は1500万ぐらいと推定されている。20%が無症状で、典型的なインフルエンザ様症状を呈するのが50%以下と仮定するならば、既に患者数は2000万人を超えているだろう。未成年(3000万人弱)が主にかかるといわれているので、大半がかかっていることに。
2)かかっていないのは、未就学児に多い(当院での1000例のデータでも、未就学児は3%)。今後、患者数が増加するのは、未就学児となる。ただし、感染力が弱いため、患者数の急増はない。
3)当院にかかられている方に限っていえば、3人兄弟で2人かかったと仮定。残った1人は、症状がなかったが、かかったと考えていいのか?それはない。説明は略すが、かかっていないと判断してよい。
(独り言)
新型と確認された21名(?)を除いたデータではあるが、インフルエンザ様症状が認めたのが、わずかに45%であり、55%は症状がないか、軽いカゼ程度の症状。このデータは5月に流行した学校のデータである。抗体は2週間で十分に上昇する。やろうと思えば、6月に出せた結果である。では、いつ検査したのだろうか?調べてみると8月に検査していた。8月に判明していたことを、なぜ12月11日に発表したのだろうか?4ヶ月も公表しなかった理由は何か。
発表すると、無症状でも検査を希望する人が医療機関に殺到するので、混乱を避けるために隠したのか?それは否である。新型インフルエンザの死亡数を、毎日のようにカウントして、国民の不安をあおり続けてきた。このデータを明らかにしていたなら、過半数が軽症で、カゼ以下であることが分かり、これほどの大騒ぎにはならなかったのではないのか?何らかの目的があったとしか考えられない。
以前から、新型は軽症であると主張し続けてきた。当院の1000例以上の経験でも、それは明白である。テレビ等でコメントしているのは、新型インフルエンザ患者さんを診察した経験のない人が、ほとんどである。医師免許を持っていない人までいる。無免許かペーパードライバーが、高速道路の運転の薀蓄(うんちく)を語るようなものである。
臨床はジャングルである。ジャングルで生活する資格のない人間や、生活したことのない人間が、格好をつけて方針を決めるほど危険なことはない。まあ、ジャングル生活者の私には、薀蓄をたれる余裕も、時間もないが。
この新型インフルエンザ、来年になると季節型と混じって、自然に消滅するだろう。
医師「A型インフルエンザです}患者「季節性ワクチンはここで接種しましたが」医師「きっと、新型ですよ」
医師「A型インフルエンザです」患者「新型はここで接種しました」医師「じゃあ、季節型ですよ」患者「季節型もここで接種したのですが]医師「????」という会話があるだろう。笑い話だが、私もその立場になる可能性は高い?
ここまで書くと、娘たちからクレームがあるだろう。危ない、危ない。タイトルは「院長の独り言」ではなく、「院長の寝言」に訂正しておこう。

年末年始のおしらせ

新型インフルエンザの患者数が激減したとの報道。東京の流行は10月末にピークを超えています。感染力が弱いので、ダラダラと減少している感じ。
来週は新型インフルエンザワクチンの接種もなく、12月で最も静かな1週間になりそうです。
予防接種と健診がお勧めです。季節性インフルエンザワクチン、DPT、Hibなどの予防接種はいかがでしょうか?

以下、12月と1月の予定です。
・12月23日(祝)、29日(火)、30日(水)は午前中のみ診療します。
・1月の連休の10日(日)は午後3時?6時まで診療します。
・1月4日から仕事始めですが、1月6日と7日は臨時休診させていただきます。
「必要とされる時に働く」が基本ですので、御了承ください。

※ 12月21日の週に新型インフルエンザワクチン接種の予約をされている方へ
  ・受付時間内に加え、12月24日(木)の12時?13時にも接種を受け付けます。


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サーバリックス

(前後しますが、質問に対する答え)
サーバリックスは10歳以上の女性を対象としている。若いほど有効性は高いが、60歳代でも対象となる。コストと有効性を天秤にかけると、40歳代までは推奨できる。「娘たちには絶対に接種」と主張する家内も、「私は年齢的には必要ないのでは」と言っております。データ的には一生有効と考えていいのでは。
(本題)
11月30日の夜に、家内とワクチンの説明会に出かけた。ワクチンの名前はサーバリックス。「子宮頸がんの予防」の為のワクチン。海外では何年も前から接種されている。このワクチンの持つ意味は大きい。子宮頸がんは20歳から30歳代の女性に急増している。年間8000人が発症し、2500人が亡くなっている。若い女性に死因のトップにランクされる。急増している原因は、ヒトパピローマウイルス16型と18型の感染拡大にある。この2つのウイルスに対するワクチンが、「サーバリックス」。年末の発売になるだろう。小児科なのになぜ?という疑問もあるだろう。このワクチンの接種対象が、「10歳以上の女性」という点にある。早期に接種すると、予防効果は大きい。10代が婦人科にかかることは少ない。また、小さい子供を持つお母さんにとっても、重要なワクチンとなる。小さな子供をかかえての闘病は苦痛であり、家族にとって大きな災いとなる。いろいろな意味で、重要なワクチンの登場であろう。
良いことばかりを書いたが、まず欠点を伝えるのが先である。
1) 製造元は新型インフルエンザワクチンで問題となった(カナダで)グラクソ、スミスクライン(GSK)である。
2) 新型ワクチンと同様に、GSK独自のアジュバント(免疫増強剤)が使われている。
3) 日本のワクチンは皮下注射であるが、サーバリックスは筋肉内注射である。つまり、針を深く筋肉(肩の三角筋)まで刺す。
4) 接種部位の痛みや腫れが強い。
5) 3回接種する必要がある。初回から1ヶ月後に2回目を、初回から6ヶ月後に3回目を接種。
6) 価格が高い。まだ、価格は決まっていないが、我々の購入価格でも、1本1万円を軽く超えるだろう。
何と欠点や問題の多いことか?しかし、相手が急増している子宮頸がん。インフルエンザとは全く意味が違う。しかも有効率は高い。「子宮がんの予防ができるならば、欠点を補っても余りある」と思うのは、間違っているのだろうか?
(追伸)
12月22日の発売となった模様。実際の接種は来年からですね。1回の接種価格は15000ぐらいになると予想されます。希望される10歳以上の女性(お母さんを含む)の方には、接種する予定。

新型インフルエンザ1000例のまとめ(?)

7月から12月に、当院で診断した1000例の性別を示したい。
1)0歳から2歳では男児14例、女児17例であった。
2)3歳から未就学児では男児97例、女児94例であった。
3)小学生では男子301例、女子216例であった。
4)中学生では男子84例、女子52例であった。
5)高校生では男子20名、女子17名であった。
6)成人では男性20名、女性63名であった。
(コメント)
非常に興味深いデータである。小学生と中学生では、男子の発症数が女子のおよそ1.5倍であり、統計処理をするまでもなく、男子の患者数が多い。これは意味がある。その根拠は3歳から未就学児で、男女差が全くないことにある。
では、なぜ小中学生では、男子の発症が多いのだろうか?何度も書いているが、今回の新型インフルエンザは、感染力が弱い。コミュニケーションを密接にとらない0歳から2歳の患者数は、わずか3%である。小中学生の男子は、野球やサッカーなどの部活が、女子よりも盛んであり、休みの土日も集まって練習し、人同士の密接度が強い。また、土日に試合などで、他校との交流があり、感染の橋渡し役となったことも多かった。ここに男子の患者数が多い理由があると推測している。
逆に、成人では女性が男性を上回る。およそ3倍である。当院は小児科であり、お母さんが来院することが多いので、ついでに「診てほしい」と依頼される。女性が多いのは当然であるが、全国統計でも成人女性が男性より多いと指摘されている。感染力が弱いため、子供の看病で密接に接するお母さんが感染し易いと推測されている。私も同意見である。また、お父さんは病院に行くことに慣れておらず、インフルエンザに罹患しても、医療機関に行かないことも理由の1つだと思っている。「仕事の都合」ということもあるだろう。
新型インフルエンザは小学生と中学生で、女子に比べて男子に多く、成人では逆に女性に多いとう結果は、大変興味深い。

新型インフルエンザ1000例のまとめ(?)

当院に来られ、検査でA型が証明されたインフルエンザの患者さんが、12月5日に1000名を超えた。夜間救急などで診断されて来院した患者さんは除いた数字である。最初の症例は、7月11日に来院された調布の患者さんであった。月別の患者数については、11月のブログに載せたので割愛するが、ピークは10月の後半であった。
1000例なので、数字がそのまま%となるので分かりやすい。
1)0歳から2歳は31名(3.1%)であった。
2)3歳から入学前は191名であった。
3)小学生は517名であった。
4)中学生は136名であった。
5)高校生は37名であり。高校生以上で20歳未満は42名であった。
6)20歳以上(成人)は83名であった。
(コメント)
当院は小児科であり、主に15歳以下の患者さんを診察している。その点は考慮しなくてはならない。患者さんの50%が小学生であり、最も流行したのは、小学校であったと推測される。次が幼稚園世代であり、およそ20%で、集団生活の中での広がりを証明している。中学生が多いのも特徴であり、大人は少ない(小児科の影響もある?)。
1000名には基本的には、抗生剤は使っていない。熱が下がらずに、抗生剤を使用した患者さんは少なく、10名以下であったと記憶している。入院となった患者さんはいない。99%が軽症であり、問題なく治癒している。また、インフルエンザに2度罹患した症例もない。つまり、現在流行しているインフルエンザは単一の病気であり、季節性インフルエンザは、当院の周辺では流行していないことを示している。

二人だけの忘年会

今日の夕方はインフルエンザワクチンを接種する時間でしたが、待ち時間が長くなってなって申し訳ありませんでした。多くの方の2回目の接種を終えることができて、少し肩が軽くなった感じ?
昨日は駐車場の工事を行いました。車止めブロックを固定し、車間のラインを明確に。ブロックを少し後に移動させましたので、前のスペースが広くなったはず。そのスペースで待機できますので、少し有効に活用できるのでは?と思っています。
保育園でRSウイルス感染(高熱、セキ、呼吸困難)が、幼稚園でアデノウイルス感染(いわゆるプール熱、高熱、鼻づまり)の流行が始まりました。嘔吐下痢症も増えてきましたが、ロタウイルスではないようです。年末にかけて、流行が拡大しないといいのですが。
昨日は娘たちも忙しく、帰省していなかったので、二人だけの忘年会を企画。雨の中、赤坂見附まで出かけて食事をし、8時からACTシアターで中島みゆきの「夜会」を見ることに。皆さんにはなじみが薄いかもしれませんが、家内は昔から、中島みゆきの大ファン。我々が大学に入学した頃に「アザミ嬢のララバイ」でデビューし、「時代」が大ヒット。当時は喫茶店にジュークボックスというのがあって、100円玉を入れると、好きな曲を3つぐらい聴くことができました。「時代」はいつも聴いていましたね。長女が生まれた頃は、レコードで「ホームにて」を聴きながら、娘をあやしていました。その影響もあって(?)、娘たちも中島みゆきの大ファンです。そのような流れで、年末はいつも中島みゆきのコンサートに出かけます。私も大好きですので。
終ったのが10時半近くに。普段は寝る時間。娘たちからは「寝るのが遅い」とのクレームメール。「まるで小姑のようだわ」と家内。「最近、言うことが上から目線だなあ」と私。皆さんも後20年も経つと、きっと「二人だけの忘年会」になるのでは?子育ての時代は、とてもそんな余裕はありませんでしたね。
2009赤坂 005
帰り道。10時半を過ぎた赤坂サカスの近くのイルミネーション。

12月6日(日曜日)

静かな日々が続いています。「お楽しみ会」や「クリスマス会」「餅つき大会」などのイベントで、忙しいのでは?明日(12月6日)の午後3時から4時までは主に診察、4時から6時までは新型インフルエンザワクチンと季節性ワクチンを接種する時間とさせていただきます。季節性ワクチンの接種は、本当に終盤ですね。新型ワクチンについては、11月に接種された方の2回目の接種になります。新型ワクチンの接種日時は6日から9日までありますので、8日と9日がお薦めです。
いろいろな情報と、当院での患者さんの意向を考えると、新型ワクチンの結末は推測できますね。当院での接種は1月で終了させていただきます。皆さんが接種したい時にワクチンがなく、熱が冷めてから供給しても、何の意味もありません。3月まで小出しにしても、接種される方はいないのでは?きっと、外国産の活躍する場所はないでしょう。契約を盾に外国産を1000億で買わされて、生物学的製剤として破棄するのに、何十億かかるのか?税金の無駄遣いと、環境破壊。結局、最後には日本産も大量に余るかも?そのような事態にならないように祈りますが。
今回の騒動、我々接種する側も、大きな負担に。接種に手を挙げなかった医療機関、当院のようにかかりつけの方のために接種する医療機関、ビジネスチャンスと判断して予約なしで接種した医療機関。この騒動が終った時に、皆さんはどの医療機関を支持するのでしょうか?
そんなことより、明日の仕事を無事に終えることが先決。少し気を引き締めなくてはならない?

ヤマガラ

今日は冷たい雨でしたね。銀杏などの落ち葉の量がすごい。いよいよ年末に突入です。今日の新型インフルエンザの予約は、お蔭様でスムーズに進んだようで、安心しました。現在のところ、予約は137名で(2時間半でこの予約数はすごい?)、キャンセル待ちを入れると、あと100名は予約可能ではないかと思っています(私は250名ぐらいは接種できると予想しているのですが)。新型インフルエンザの患者さんも少なくなって、少し緊張感がなくなった感じ?来週から年末に向けての、最後の山登りというところでしょうか。
少しリラックスして、今年の元旦の写真を一枚。私は鳥を見るのが大好きですが、小学校から高校までは、鳥を捕まえるのが大好きでした。夏は昆虫採集と山登り、冬場は鳥を捕まえる生活(カスミアミ、鳥モチは得意)。あまり褒められた趣味ではありませんが。社会人になってからは、反省して日本野鳥の会の会員を、25年ぐらいやっていました。いわゆる罪滅ぼし。
大好きな鳥はヤマガラとメジロ。人懐っこくて、とてもかわいい。初詣の高尾山登山。途中で口笛を吹くと、ヤマガラやキジバトが集まってきます。お年玉のパン粉を手に乗せると、ヤマガラが手に。
静岡に勤務してた頃は、病院の周りは麻機(あさはた)遊水地という、バードウオッチングのメッカ。この時期は娘たちを連れて、田んぼや沼地にいろいろな鳥を探しにいくのが楽しみでした。そのおかげか、娘たちも、大の鳥好きに。
2009.1.1 高尾山で初詣だ☆ 018
驚かさないように、遠くから写真を。家内の手にヤマガラがとまっている。小さくて見えにくい?

連絡事項

今日は快晴で気持ちがいいですね。明日は雨の予報。静かな日々が続いています。新型インフルエンザワクチンの詳細は、前回のブログを参照して下さい。
1)新型インフルエンザの患者数は激減し、流行は終息に向かっている。
2)当院では、季節性インフルエンザは姿を見せていない。
3)不足が問題となっているタミフルドライシロップの在庫はある。リレンザも検査キットも余裕あり。
4)12月6日(日曜日)は午後3時から6時まで、診療とインフルエンザワクチンの接種を行う。季節性ワクチンと2回目の新型ワクチンの接種日となる。
5)季節性ワクチンは(少し補充したので)、新規接種は150名ぐらいは可能。2回目の接種も順調に消化されている。まだ2回目を接種されていない方はお忘れなく。
6)11月に新型ワクチンの1回目を接種した方については、12月6日から9日に2回目の接種を行う。
7)新型ワクチンの新規の予約は、明日(3日)と4日の昼に電話で行う予定。詳しくは前回のブログを参照のこと。
8)予約されて都合によりキャンセルする場合には、当院に連絡する必要はない。来院されない時には、自動的にキャンセルとする。全く気にする必要はない。
9)インフルエンザワクチンについては、杉並区の「子育て応援券」は使えません。新型については、窓口で通常の支払いをしていただき、杉並保健所保健予防課に申請することによって、1回について2000円(だったか?)の助成を受けることができる。Hibワクチンについても、杉並では1回接種について4000円の補助がでる。手続きは同じ(?)。
10)今回の新型ワクチンの募集について、小学校1年生から3年生が含まれていないとの指摘あり。11月に接種できなかった方を優先と考えた結果である。希望される方はOK。