東京マラソン

明日は東京マラソンです。明日も冷たい雨かも?3万5千人が走るとか?走る前から長蛇の列で、スタートラインを越えるまでに20分以上はかかりそうです。心筋梗塞や脱水で倒れる方も多いのでは?この時期に無理な運動は禁物ですが。
私は長距離が大好きで、静岡の勤務医時代は年に3回ぐらいは、市民マラソンに参加していました。駿府マラソン、日本平桜マラソン、井川もみじマラソンの3つです。10キロから25キロぐらいの距離。おもしろいのはスタート前の1分間。「スタート1分前」という号令で、全員の足踏みが始まります。だんだん前に移動するため、身体と身体がくっついてきます。不思議なことに、精神的に高揚して、完走できるような気分に。あの緊張感がおもしろい。クセになります。
10キロを30分代で走りたいと思っていたのですが、42分弱がベストタイム。マラソンランナーは10キロを30分のペースで、42キロを走り切る。本当にすごいことです。
一番の思い出は、日本平桜マラソン。清水からスタートして、静岡の日本平を越える24キロ。山越えマラソンのため、途中でお腹がすいて、低血糖になった経験を生かして(?)、中間地点の日本平動物園の芝生に、家内と娘達に応援にきてもらいました。私は道路の柵を飛び越えて、コースをはずれて家族の待つ芝生へ。道端で手作り弁当を広げて、オニギリを頬張りながら、後続を応援。ゼッケンをつけたまま食事をしていたので、「何してるんだ」と多くの人からクレームをもらいました。笑いながら「昼ごはんだよ。がんばれ!」と声援。家族の団欒の、楽しい思い出です。全くのルール無視ですが。
私の送別会も3月の駿府マラソンでした。看護士や放射線技師、検査技師のマラソン仲間が多く参加。走り終わって、近くの中華料理屋で昼食というものでした。
東京マラソンは参加したいと思ったことはありません。トイレが困る。寒い中で1時間近く待つことに。トイレは長蛇の列になるはず。いつか、諏訪湖マラソンと河口湖マラソンには参加してみたいと思っていますが、時間があるか?まだ、体力はありますね。

予防接種の質問に対する答え(今日2回目のブログ)

3月1日から3月7日までが、予防接種週間である。予防接種に対する質問に答えたい。
1)保育園や幼稚園に入園する前に、オタフクカゼと水痘ワクチンを接種したい。どちらを先に打つべきか?
(回答)どちらでも良い。近くで流行があるならば、それを優先に。現在は水痘の流行がやや優勢。4週間の間隔を置く必要がある。
2)プレベナーの適応は、肺炎球菌による重症感染症の予防であるが、重症感染症とは何か?
(回答)一般的には髄膜炎と敗血症(菌血症)をいう。肺炎球菌による中耳炎や副鼻腔炎、肺炎などの予防、軽症化を期待できる可能性はある。なお、プレベナーの接種対象は10歳未満であり、ヒブワクチンは5歳未満である。
3)日本脳炎ワクチンは再開されるのか?
(回答)4月以降に3歳になる児童を対象に、問診表が送られてくる。現在3歳から7歳の児童については、問診表は送られてこない。こちらから請求する必要がある。期限は7歳半までなので、忘れずに取り寄せて接種することをお薦めしたい。なお、新ワクチンにはチメロサールは含まれていない。
4)日本脳炎の?期は接種できるのか?
(回答)?期は旧ワクチンとなる。現在、旧ワクチンの在庫はなく、接種できない。新ワクチンを使うことができるのは、夏頃になると予想される。それまでは、待っていてほしい。
5)メルク社より、子宮頸がんワクチンが、新しくでてくるのか?
(回答)メルクのガーダシル(Gerdasil)はサーバリックス(Cervarix)に含まれるヒトパピローマウイルス16、18型の他に、尖圭コンジローマという性病の原因とされる6、11型を含む。1年以内に市場に出てくる可能性は高い。子宮頸がんの予防については、大きな差はなく、サーバリックスで十分であると考える。
(参考)
プレベナー
Aコース:生後2ヶ月以上ー7ヶ月未満で開始。4週以上(27日以上)の間隔で3回接種。追加を生後12ヶ月から15ヶ月の間に1回。計4回が目標。
Bコース:生後7ヶ月から12ヶ月未満の小児が対象。4週以上の間隔で2回接種。60日以上あけて追加を1回(但し、追加は1歳以上であること)。計3回のコース。
Cコース:生後12ヶ月から24ヶ月未満(1歳児)の小児が対象。60日以上の間隔で2回接種。
Dコース:2歳以上で9歳以下(10歳未満)の小児が対象。1回の接種のみ。

ヒブワクチン
Aコース(生後2ヶ月から6ヶ月):4?8週間隔で3回接種。およそ1年後に追加1回
Bコース(生後7ヶ月から12ヶ月):4-8週の間隔で2回接種。およそ1年後に追加1回
Cコース(1歳から5歳未満):接種は1回のみ

プレベナーの入荷

昨日、小児肺炎球菌ワクチンのプレベナーが入荷しました。今日から接種を開始しますので、診療時間内に来院して下さい。ご存知のようにヒブワクチンはゴタゴタが続いており、ご迷惑をおかけしていますが、プレベナーはおそらく大丈夫であり、ご希望の時期に接種可能と思っています。
(新聞記事より)
細菌性髄膜炎の原因となる肺炎球菌の乳幼児向けワクチン接種が24日、取り扱う小児科医院で始まった。肺炎球菌は菌血症や肺炎も起こしワクチンの予防効果は大きいと期待されている。
 細菌性髄膜炎は、脊髄(せきずい)などを覆う髄膜に細菌が侵入して炎症を起こす。1歳前後の子どもが多くかかり、発熱、嘔吐(おうと)などが主な症状で風邪などと見分けるのが難しい。肺炎球菌は髄膜炎の原因の3割を占め、年間200人ほどが発症し1割前後が亡くなる。3?4割に知能や運動障害など重い後遺症が残るとされる。

白獣幻艶

今日は暖かかったですね。先週の火曜日は、雨から夜は雪に。本当に寒い1日でした。一週間で10度以上の差があります。今週からスギ花粉の飛散が、本格的に始まりそう。そろそろ治療開始ですね。今年は楽そうな感じ。
先週の火曜日は仕事を終えて、家内と京王線で橋本へ、そこからJR横浜線の相模原駅に。駅ビルにある相模原市民ギャラリーで、池田巳奈さんの個展を見にいきました。「黒を背景に、浮き上がるような妖美で象徴的な白い動物を描くシリーズ」という解説の個展。画題は動物、色は白。何とも、独特の世界です。絵はうまく、こだわりを強く感じる絵ですね。描かれた動物の目に、生き物の本性が表れているような、不思議な絵。若い巳奈さんが、今後どのような境地を開くのか、考えながらの帰宅となりました。電車の窓には、雪がちらついていました。。
学生の頃は、京都の近代美術館などに、月に1度は絵を鑑賞に出かけていました。仕事を始めてからは、そのような機会はほとんどありませんでした。久しぶりに、ゆっくり考えながらの鑑賞。たまにはいいものですね。
2010.2池田巳奈絵画展 005
5羽のウサギがモチーフ。結ばれた耳。独特の目。好き嫌いが明確にでる絵である。前に写っているのは、つけたし(?)の家内と私。

河津桜

今日は友人のお嬢さんの結婚式があった。2歳の頃からの、長い付き合いの娘さんであり、私も家内も家族席、それも友人ご夫妻の隣に座った。久しぶりに会ったので、小児科医療の積もる話になった。昨日は夕方まで仕事があって、最終便の飛行機に飛び乗り、ホテルに着いたのが11時を過ぎていたとのこと。今頃は、帰りの飛行機の中だろう。仕事柄、仕方がない。まあ「因果な商売」というべきだが、友人の満足そうな顔を見て、こちらも嬉しくなった。
医療は同じはずと思うのだが、地域差は大きい。東京は夜間医療や、休日医療は充実しているし、仕事にも恵まれていると思う。しかし、地価や家賃などを考えると、決して豊かとは言えないだろう。友人といろいろな情報交換ができて、有意義な(結婚式で有意義も何もないのだが)時間を過ごした。
今年に入って、新型インフルエンザの患者さんは90名である。最近では1日に1名から2名。ロタウイルスによる嘔吐下痢、RSウイルスによる高熱と激しいセキの患者さんもパラパラ。最も多いのが溶連菌感染症である。
今週のテーマも、おそらく予防接種と健診である。時間内はいつでもOKということで。25日からプレベナーが開始される。MRワクチンの?期(年長児)、?期(中学1年生)、?期(高校3年生)の期限(3月末)が迫っている。特に?期と?期の接種率は、極めて低い。都道府県別に見ても、東京は最下位に近い。忘れずに接種してほしい。「10歳以上の女性は、サーバリックスを」と思うのだが、高価格と接種後の筋肉痛の問題は避けて通れない。
2010.2月four seasons hotel結婚式 010
予定より、1時間ほど早く着いた。椿山荘の庭には、ツバキだけではなく、サクラが咲いていた。早咲きのサクラ、河津桜である。ツバキや桜には、ヒヨドリやメジロが、蜜を求めて集まっていた。冬から春へ、季節の変化を感じる散歩となった。

無知な人間は新しい発見をする(長過ぎる雑談)

以前からお知らせしていますが、今週の日曜日は午前、午後ともに用事が入った為、診療はできませんので、ご了承下さい。
プレベナーの接種が近づいてきました。ワクチンの補足を少し。
普通のワクチンは抗体ができることで、病気の発症を予防します。DPTやMRワクチンなども、十分な抗体が作られます。プレベナーの公式サイトには、「高齢者で接種するニューモバックスという肺炎球菌ワクチンを、B細胞系の免疫が発達していない2歳未満の小児に接種しても、十分な抗体価は得られません」との見解が示されています。そして、「プレベナーはキャリア蛋白を結合させた結合型ワクチンである為、2歳未満の小児にも有効なT細胞依存性の免疫反応を惹起するところができます」と書かれています。実にわけが分からない?
B細胞とは抗体を作る細胞で、T細胞は細胞性免疫を担当する細胞。プレベナーは肺炎球菌の抗体を作るワクチンではなく、細胞性免疫を作るワクチンであるということ(抗体もできるようですが)。細胞性免疫を作るワクチンにはBCGがあります。今回のプレベナーは通常のワクチンとは、免疫反応が違うと理解していただければ十分でしょう。
(以下、面倒な雑談になります。興味のある方のみお読み下さい)
1983年の夏に、8歳の男児が入院してきた。発熱と嘔吐である。髄液を採って検査。細菌性髄膜炎であった。原因菌は髄膜炎球菌。いわゆる、流行性脳脊髄膜炎という、当時の法定伝染病であった。極めて珍しい病気で、私も2例しか経験がない。現在ではこの髄膜炎球菌に対するワクチンも、米国などでは接種されている。
当時ほとんど知られていなかったのだが、この病気は先天性補体欠損症の方におこり易いと言われていた。そこで、この患者さんの血液を採って検査してみると、補体は1から9まであるのだが、7番目の補体が欠損していることが分かった。髄膜炎球菌が血液に入ると、抗体がくっついて、そこに補体が1から9まで結合することで、髄膜炎球菌は破壊されるのである。その途中が欠けていると、破壊されずに髄膜炎をおこす。この症例は本邦では初めての症例となった。「Inherited Deficiency of the Seventh Component of Complement---」という長たらしい論文となっている。
私の手元には、患者さんの血清(A)、補体7(B)、髄膜炎球菌(C)の3つがあった。そこで面白い実験を試みた。AとCを混ぜて、血液寒天培地に撒いてみた。Bが欠けているので、菌は多くのコロニーを作った。そこで、A+B+Cにすると、加えた補体(B)の濃度が濃くなるほど、菌は生えなくなった。実に面白く、単純な実験であった。
そこで、興味を持った私は、Cの菌を変えてみることにした。インフルエンザ菌はA+Bで死に、肺炎球菌はA+Bでは、全く死ななかった。ついでに、私の血清にインフルエンザ菌を入れると死に、肺炎球菌は全く死なず。この結果を考えると、ヒブワクチン(インフルエンザ菌のワクチン)で抗体ができると、菌が血液に入ったら死に、ワクチンの髄膜炎の予防効果は良好であろう。ところが、肺炎球菌については抗体ができても、血液に入った菌は生き残って、髄膜炎を起こす可能性が高いのでは?と危惧される。肺炎球菌ワクチンがB細胞に働いて、抗体を作っても、効果は限定されると考えていた。
ところが、プレベナーは抗体を作ることが、主な作用ではなく、細胞性免疫との発想である。有効性は高く、持続力も長いと推測している(別にワクチンを推奨したり、宣伝するつもりはない)。これが、私のプレベナーに対する感想である。
この実験は、いろいろな菌を使って、当直の夜中にこっそりやっていた。その結果、一つの法則を見つけた。その後でいろいろ調べてみると、外国の文献に、同じような実験結果が10年以上前に出ていることが分かった。友人の1人と酒を飲みながら、「とっくに証明されていたよ」と嘆いたところ、笑って「無知な人間は新しい発見をする」と言った。これは褒め言葉ではなく、知識のない勉強不足の人間は、既に証明されていることでも、新しい事と勘違いするという意味である。今でも、この言葉は肝に銘じている。
長く、分かりにくく、面白くない、さらに落ちのない話を書いてしまった。最後まで付き合っていただき、感謝!

ヒブワクチンの輸入量の増加

今回はお詫びです。ヒブワクチンを希望される方が急増したため、現在予約しても8カ月ぐらい、先になりそう?来月から少しずつ輸入量が増えて、7月からは3倍ぐらいになり、12月には待ち時間解消との連絡が、製薬会社からありました。しかし、この増加分の配分方法が、まだはっきりしません。予定では、待ち時間はもっと短くなるはずですが、配分方法によっては接種時期が少しずれることがありますので、この点はご了承下さい。大変申し訳ありません。
プレベナーについては、待ち時間はありません。ご希望のタイミングで接種可能です。。

連絡事項

1)プレベナーの接種は2月25日から開始する。
2)プレベナーの接種費用は1回に10000円である。
3)プレベナーの予約は、現時点で27名であり、待ち時間はない。但し、キャンセルも自由である。
4)プレベナーにはチメロサール(水銀化合物)は含まれていない。
5)プレベナーは筋注ではなく、通常のワクチンと同様で皮下注である。
6)サーバリックスは102回接種した。高熱1名、微熱1名、倦怠感数名の副作用である。接種時の痛みは、予想より少ないが、筋肉内注射なので、筋肉痛は3日ぐらい残る。
7)ヒブワクチンの待ち時間は6ヶ月前後である。
8)今週は予防接種、健診は診療時間内はOK。
9)21日(日曜日)は大事な用事(冠婚葬祭)があり、日曜診療はできない。ご了解いただきたい。

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イクメン(育メン)

昨日は寒くて雪が降る、ひどい1日でした。患者さんも来院できませんよね。明日の予報も雨か雪。その影響もあって、日曜日の夕方は、いつになく混みました。待ち時間が長くて、申し訳ありません。今週の待ち時間は、0から20分を予想。インフルエンザもほとんどなく、静かな週になりそうです。テーマは予防接種と健診。診療時間内はいつでもOKということで。
私と家内が感心していることは、最近のお父さんが、育児に協力的であることです。おんぶ紐で身体の前に、子供をしっかり抱っこしてお父さん登場!診察していて、このような場面に、よく遭遇するようになりました。かっこいいですよ。今流行りの「イクメン」ですね。
お父さんが育児に参加することは、とても大切なことです。お母さんといっしょに育児を楽しむことができるのは、子供が小さい時だけ。夫婦で協力して、育てることは、この時期しかない。でも、私が医師になった30年前では、考えられなかった現象。家内は「子供を保育園に送って行く時に、全く協力してくれなかった。最近のお父さんは偉いわ」と言っております。この話題はまずい。

幼稚園と保育園

前回の続きになりますが、幼稚園と保育園の違いは?幼稚園とは小学校に入学する前の、準備段階の教育であり、文部科学省の管轄。保育園とは保護者が仕事等の理由で育児ができない時間に保育をする場所であり、厚労省の管轄、と私は理解しています。
この相容れなかった幼稚園と保育園、この距離が小さくなれば、待機児童の問題も、少しは解決に向かうはず。最近の幼稚園の保育園化、良い傾向だと思いませんか?規制の緩和ですね。幼稚園でも夏休みは短く、希望があれば夏休みも保育する、延長保育で夕方遅くまで面倒を見る。これが広がることによって、お母さん達の負担が少なくなって、パートなどの仕事にもつける。
私は共働き賛成派ですが、逆に「共働きしたくても、できない」という状況もあります。親の介護で仕事ができない、年齢的に仕事が見つからない、などの理由があります。私の母は、自分の母親の介護のために、55歳で仕事を止めました。決断は早かったですね。私は今56歳。母が職を離れた年齢を越えています。家内は「大分のお母さんと、広島の両親が元気でいたからこそ、私達は仕事をすることができた」と話しています。
昭和30年代、40年代の高度成長期、それに付随する核家族化。この傾向はとっくに終っています。10年前からは、逆行の時代。家族が支えあってこそ、生活が維持できる時代に。最近は娘達と、お茶をしながら(1人ずつと二人で、ガストかジョナサンで)ゆっくり話す時間を作っています。話題は時代の流れ、家族の絆について。
なんだか、説教じみた、当たり前の話を書いて申し訳ありません。この年で、元気に仕事ができることに感謝!というところでしょうか?両親や家族のおかげですね。

保育園

4月からの保育園が決まったと、嬉しそうに話すお母さんが多くなりました。幼稚園は11月に決まっていますが、保育園は2月に入っての決定。ハラハラしていたお母さんも多かったのではないでしょうか?「どこの保育園?」と聞くと、全く耳慣れない名前に驚かされます。待機児童の問題もあって、多くの保育園、託児所が増えてきました。夜の散歩がてら、家内と新しい保育園を探しに行くこともあります。夜なので、雰囲気はわかりませんが、場所と交通のアクセスは頭に入れておきます。
我が家の娘達も、0歳から保育園育ち。三女は生後3ヶ月から静岡の保育園で、3歳からは世田谷区立の保育園でお世話になりました。25年ほど前の話ですから、当時は保育園に通う子供は少なく、ほとんどが幼稚園という時代でした。共働きの割合は、当時は20%前後で、現在は50%に増加。この間に少子化は進み、子供は激減しているにもかかわらず、保育園は不足する事態に。
家内が早々と社会復帰を希望した時には、私はごく普通の事だと思って、理由は尋ねませんでした。最近になって、立場が似通ってきた娘達には、「休んでいると、社会に取り残されるようで、本当に不安だった」と説明しています(私は今頃になって、そうだったのか、と遅まきながら納得)。私の母も仕事をしていたので、女性が仕事をすることには抵抗はありませんでした。私の母親の世代は、ほとんどが専業主婦の時代で、小学生の頃に聞いた「昔は女性が働くのは、貧しい家庭と決まっていた」,という母の言葉を思い出します。
時は流れて、保育園がメジャーな時代に。女性の社会進出、意識と経済状況の変化などいろいろ理由はあるでしょうが、私は女性が仕事をすることには大賛成。「ゆっくり子育てを楽しむ」のも人生、「保育園に通わせて、バリバリ仕事をする」のも人生。我が家の娘たちは、「お母さんの子だから、子育てしながら、バリバリ仕事するのが当然」。仕事は生きていく糧を得るだけでなく、社会との繋がりの窓口。家内の「社会から取り残されるような」という気持ちが受け継がれているようですね。まあ、娘達が、無事に結婚できたらの話ですがーーー。

建国記念日

明日(11日、木曜日)は建国記念日ですが、午後3時30分から4時30分まで診療します。お困りの方はどうぞ。新型インフルエンザは1日に1人から二人、季節性インフルエンザの姿は見えず、気配もなし。高価で大量の新型ワクチンは、すべて破棄されることになりそうです。
日本脳炎ワクチンの?期については、旧ワクチンが使用されています。この旧ワクチンも原料(?)のストックが底をついて、製造できなくなりました。当院でも旧ワクチンの在庫がなくなり、?期に新ワクチンの使用が認められるまでは、?期の接種はできません。ご了承下さい。
先の話になりますが、2月21日(日曜日)は大切な用事が入り、申し訳ありませんが、診療できません。この点も、ご了承下さい。ワクチンの話、まだまだ伝えなくてならないことが多いのですが、気分が乗らない?面白くない話題。

プレベナー?プレブナー?

以前から、私は小児肺炎球菌ワクチンをプレベナーではなく、プレブナーと呼んでいた。その理由は米国のワウチンの商品名がPrevnarであり、他の国ではPrevenarであるからだ。まあ、どちらでもいいのだが、日本ではプレベナーが固有名詞ということで。
RSウイルス感染、ロタなどの嘔吐下痢の流行はあるものの、例年に比べて静かな日々が続いている。今週のテーマも予防接種と健診である。今週も予防接種と健診は、いつでもOKということで。日本脳炎ワクチンも順調に接種できている。サーバリックスは84回ほど接種した。少し工夫していることもあって、接種時の痛みは、予想よりは軽いようだ。3日ぐらい筋肉痛は残るようだが、発赤はほとんどない。筋肉内に接種できているからだろう。
マスコミ等の報道の影響もあるのか、一昨日から電話でのプレベナーについての問い合わせが急に増えてきた。0歳児で接種できるワクチンが、BCG、DPT、ポリオ、ヒブ、プレベナーとなった。DPTは3回であり、ヒブもプレベナーも複数回の接種。希望によって、個人個人のスケジュールを決めていかなくてはならない。ところが、ヒブは予約待ちの状況である。ヒブもプレベナーも希望されない方は、BCGの後にDPT、ポリオを接種すれば済む。
ヒブを希望される方は、まず予約を。その時にAからCコースを伝えてほしい。AやBコースならば、DPTとの同時接種も可能である。プレベナーを希望される方は、AからCコースを決め、その選択肢によっては、DPT、ヒブとの同時接種も可能となる。まあ、1歳代の場合にはヒブ1回、プレベナー2回、MR1回、DPTの追加1回なので、大きな問題にはならないだろう。0歳の方は1回目のDPTの時に、相談してほしい。一応のスケジュールを決めたいと思う。
プレベナーについては、来週から予約を開始したい。できるならば、12時から13時の間に電話してほしい。ついでに、生年月日とAからCコースの希望お願いしたい。但し、キャンセルは自由であり、電話でキャンセルを伝えていただけるとうれしい。
(参考)
プレベナー
Aコース:生後2ヶ月以上ー7ヶ月未満で開始。4週以上(27日以上)の間隔で3回接種。追加を生後12ヶ月から15ヶ月の間に1回。計4回が目標。
Bコース:生後7ヶ月から12ヶ月未満の小児が対象。4週以上の間隔で2回接種。60日以上あけて追加を1回(但し、追加は1歳以上であること)。計3回のコース。
Cコース:生後12ヶ月から24ヶ月未満(1歳児)の小児が対象。60日以上の間隔で2回接種。
Dコース:2歳以上で9歳以下(10歳未満)の小児が対象。1回の接種のみ。

ヒブワクチン
Aコース(生後2ヶ月から6ヶ月):4?8週間隔で3回接種。およそ1年後に追加1回
Bコース(生後7ヶ月から12ヶ月):4-8週の間隔で2回接種。およそ1年後に追加1回
Cコース(1歳から5歳未満):接種は1回のみ

強風の週末

土曜日も日曜日も風が強く、体感気温の低い日が続いています。花粉の量が少し増えた印象。春一番が吹くと、本格的に飛び始めるでしょうね。そろそろ治療の開始でしょうか?今年の花粉は不作の予想。散歩好きの私には、嬉しい予想ですが、天候次第ですね。
スギ花粉症は毎年、礼儀正しくやってくる、義理堅い病気です。一旦発症すると、10年ぐらいは症状がきつくなってきます。治療のコツは、自分に適した、副作用のない治療法を確立すること。鼻炎のきつい方は点鼻薬、目のかゆみが強い方は点眼薬、両症状ともきつい場合は内服薬を併用、点鼻や点眼が面倒な方は内服を中心になどなど。発症して3年ぐらいで、自分に合った治療法が、感覚的に分かってきます。花粉症は長くても3ヶ月間の病気。その間だけは治療という割り切りが、ストレスがなく、快適な生活を送るキーポイントかもしれません。私も点鼻薬開始ですね。鼻が詰まると、話し辛くて仕事になりませんから。

プレベナーの情報

小児肺炎球菌ワクチン(プレベナー)の納入日が、2月24日に決定した。当院での接種価格は、1回について10000円である。ヒブワクチンよりも価格は高く、接種回数もややこしい。
前にも書いたが、子供の肺炎、副鼻腔炎、中耳炎、髄膜炎の原因となる細菌のトップ2がインフルエンザ菌と肺炎球菌である。その中でも、最も重い疾患が髄膜炎。インフルエンザ菌による髄膜炎を予防する目的で接種するのがヒブワクチンであり、肺炎球菌による髄膜炎を予防がプレベナーである。私は10年近く、静岡こども病院の感染、免疫、アレルギー科に勤務していた。本業はアトピーと喘息であるが、感染症も多く診察してきた。当然、髄膜炎も。
重症度から見ると、インフルエンザ菌の髄膜炎は死亡率も低く、後遺症も少ない。逆に肺炎球菌の髄膜炎は死亡率も高く、後遺症も残り易い。重症度では、肺炎球菌に軍配が上がる。では、髄膜炎の症例数はどうか?
正確なデータはないが、日本でインフルエンザ菌による髄膜炎は、年間400から500名。肺炎球菌による髄膜炎は200から250名だろうと推測している。発症数から見るとインフルエンザ菌に軍配が上がる。
では、なぜ髄膜炎をおこすのだろうか?日本で集団生活を始めると、90%以上の子供が、鼻やノドにインフルエンザ菌か肺炎球菌を持つ、いわゆる保菌者になるというデータがある。保菌状態でカゼを引くと、鼻汁の中に菌が増える。この菌が偶然血液の中に入って、脳に飛ぶと髄膜炎をおこす。鼻と脳は近く、血液の交流がある。カゼをひいた時に(ウイルスに効く薬はない)、抗菌薬を使うのは、肺炎や髄膜炎といった合併症を予防するためである。
鼻の悪い日本人には、インフルエンザ菌と肺炎球菌は、最も身近な細菌である。その1つである肺炎球菌に対するワクチンがプレベナー。プレベナーはDPTやヒブワクチンとの、同時接種も可能である。スケジュールは、
Aコース:生後2ヶ月以上ー7ヶ月未満で開始。4週以上(27日以上)の間隔で3回接種。追加を生後12ヶ月から15ヶ月の間に1回。計4回が目標。
Bコース:生後7ヶ月から12ヶ月未満の小児が対象。4週以上の間隔で2回接種。60日以上あけて追加を1回(但し、追加は1歳以上であること)。計3回のコース。
Cコース:生後12ヶ月から24ヶ月未満(1歳児)の小児が対象。60日以上の間隔で2回接種。
Dコース:2歳以上で9歳以下(10歳未満)の小児が対象。1回の接種のみ。
個人的にはBかCがお薦め。予約制にするかは、検討中である。米国では2000年に実用化され、半年後に公費負担となったワクチンである。日本ではまだまだ。高価なワクチンで申し訳ない。蛇足ながら、ヒブワクチン同様、積極的に薦めているわけではない。情報提供と解釈してほしい。

久しぶりの雪景色

昨夜は久しぶりに雪が降りましたね。今朝、窓を開けると雪景色。楽しんでいる時間もなく、慌てて長靴を履いて雪かきをしました。幸いな事に雪の量は少なく、逆に雪だるまを作るには、雪不足で残念。すぐに溶けそうなので、保育園や幼稚園の送迎には問題なさそう。良かった。
1月の新型インフルエンザの患者さんは、60名ぐらい。今日は2名でした。東京では本当に少なくなりました。大量の新型ワクチンを抱えた医療機関が、困っているという噂もあります。当院でも少し余っていますが、これは破棄ですね。子供にはもう必要ないのでは?と判断しています。
現在流行しているのはRSウイルス感染症です。検査できる医療機関は少ないので、インフルエンザという診断名になっているようです。高熱と激しいセキ、苦しくて眠れないことも。インフルエンザに比べて、はるかに重症で要注意の病気です。保育園や幼稚園で、大(?)流行中です。高熱と激しいセキ、鼻水が多い時にはRSウイルス感染症を疑って下さい。
(新聞の記事より)
杉並区は10年度から、区内在住の新中学1年女子生徒(12-13歳)を対象に、子宮頸(けい)がんの予防ワクチン接種費用を全額助成することを決めた。子宮頸がんは性交渉などで感染するヒトパピローマウイルスが主な原因で、若年層でのワクチン接種が予防に効果的とされる。区によると、対象は、10年4月に中学1年生になる約1600人。区外の私立中に通学する生徒も含む。
(コメント)
サーバリックスの全額助成(中学一年に限る)は評価できる。当院は世田谷なので、杉並の中学1年生に接種できるのかは不明である。Hibワクチンのような一部助成の場合には、領収書を発行して、区から4000円の助成を受けるというシステムになるため、当院でも接種可能であり、手順も同じである。今回のサーバリックスについては、詳細はまだ決まっていないのだろう。今後の動向に注目したい。
2010.2.2雪景色 003
屋上から見た雪景色。
(参考。平成20年10月のブログより)
RS(respiratory syncytial)ウイルス感染症とは
1)突然の高熱。39度ぐらいが3日から4日続く。
2)鼻水が多く、ひどいセキがでる。
3)0歳から2歳でかかることが多く(幼稚園児でもかかっていますが)、0歳や1歳児では、ゼーゼーして呼吸困難になり、入院になることも。
4)潜伏期は3日から5日ぐらい。
5)診断は綿棒でタンやハナを取って、検査キットを使って15分以内で可能。
6)治療はタンやハナなどの分泌物をとって、合併症の予防のために抗生剤を使うことも。
7)セキやハナなどの症状がなくなるには、10日ぐらいはかかる。