孤族という新語があるように、一人暮らしの方が急増している。高齢化あり、未婚あり、離婚ありの結果だと思う。その影響(?)もあって、現代の生活の中で、ペットは大きな地位を占めるようになった。日本だけでなく、世界的にもペットブームがある。「子供よりかわいい」という言葉を、何度聞いただろう。気持ちは良くわかる。帰宅して、真っ先に迎えてくれるのがペットであり、朝早く目覚めて、散歩に付き合ってくれるのもペットだ。
10年ぐらい前の事だが、毎朝柴犬と散歩するお婆ちゃんがいた。通りかかったチワワが「キャン」と鳴いた途端、お婆ちゃんは柴犬をダッコして、チワワから犬を守ろうとした。柴犬とチワワでは喧嘩にならないはず。この行動に私は驚いたのだが、このお婆ちゃんにとって、犬は「我が子同然」という気持ちだったのだろう。
ペットが可愛く、癒されるのは理解できる。でも私は犬や猫を飼う気にはなれない。寿命が短いからだ。自分より先に逝く可能性が高い。まあ、逆にペットを残すのももっと問題が大きいかもしれないのだが。私は元来、大の生き物好き。鳥や魚、犬や猫、カメなど色々の生物を飼っていた。ペットの死はつらい。クワガタなどの昆虫は、寿命が明確にセッティングされているので、気楽に飼うことができる。
私は猫アレルギーがある。高校2年の時に、迷い込んできた子猫を触って気づいた。触るとかゆくなる。猫アレルギーは小さな子供でも起こる。生まれて半年以内の赤ちゃんにも、猫アレルギーを証明できることがある。子供が生まれる前から猫を飼っていたり、実家に猫がいることは多い。子供のアトピーには、猫は大敵。猫アレルギーは最強のアレルギーで、かゆみが強いという特徴がある。
アトピーがあって、猫アレルギーが確認された場合には、猫との接触は避けるように指導する。しかし、先住権のある生き物を、処分するという訳にはいかない。猫だけでなく、犬やウサギ、モルモット、ハムスターなどでも、同様の問題が起こっている。時代を背景に、さらに広がりつつあるペットの飼育。「毛のある生き物とアレルギー」は避けては通れない。アレルギー治療の基本は、接触しないことだ。「逃げるが勝ち」なのだが、なかなか単純にはいかないものだ。
ブログ 猫編集
最も思い入れが強かったのが、「チビ」という真っ白な雄猫であった。別府七湯の1つに、観海寺温泉がある。観海寺というお寺があり、私はお坊さんに書道を習っていた。小学校5年生の時に、お寺に子猫が生まれた。師匠から「1匹もらってくれないか?」という依頼があり、祖母を説得して飼うことになった。寝る時も同じ布団であり、とても可愛がっていた。猫が淡泊で冷たい性格だとは、私は思っていない。別れは七か月後に訪れた。車にはねられたのだ。車の直前を横断する遊びにはまっていたことが災いした。この猫は観海寺に、今も眠っている。この写真は生まれたばかりの「チビ」。45年以上昔の、珍しい(?)猫の写真である。6月に母の件で帰省した時に、小さなアルバムを持ち帰った。その中にこの写真があった。

明日のテーマは花粉症?

今日から本格的なスギ花粉の飛散が始まった。東京都福祉保健局は2月16日に、スギ花粉の飛散開始を発表した。昨年より8日遅い開始である。本番は今日からで、今年は症状が強そうだ。今日はさすがに危険なので、夜の散歩はパス。明日の仕事に差し支える。
前から書いているが、子供の花粉症の特徴は「目がかゆい」ことだ。花粉症という病名は、厚労省でも認可されている。病名には原因を示すものと、症状の場所を示すものがある。ここを理解しないと、話が混乱する。
鼻水がでるのが鼻炎、黄色いハナが出るのが副鼻腔炎、ノドが痛いのが咽頭炎、声がかれるのが喉頭炎、咳が出るのが気管支炎、気管支炎がひどくなって肺までやられると肺炎、胃が痛いと胃炎、皮膚がかゆいと皮膚炎、脳が炎症をおこすと脳炎、すべて身体の場所を示す病名だ。
今流行のインフルエンザや、風邪、オタフクカゼ、食物アレルギーなどは原因を示す病名だ。「卵アレルギーです」「では、アトピーではないんですね?」という会話がある。また「気管支炎です」「インフルエンザではないんですね?」という会話も。これは原因と場所を示す病名の混乱に起因する。インフルエンザが原因でセキが出て、やられた場所が気管支なので気管支炎を起こしたという意味だ。卵アレルギーが原因で、湿疹ができたらアトピー性皮膚炎。卵アレルギーがあっても、食べなければ皮膚はきれい。検査上で卵アレルギーがあっても、皮膚炎がなければアトピーではない。場所と原因を示す、次元の違う病名があることを理解しておくと便利だ。
ところで、花粉症はどちらか?これは原因を示す病名である。スギ花粉アレルギーが原因で起こる病気という意味。症状は鼻炎、結膜炎、皮膚炎、咽頭炎(ノドのかゆみ)などである。それに、集中力の低下、全身倦怠感などの精神症状、全身症状が加わる。これだけの症状を羅列するのは大変。そこで花粉症という言葉でひとくくりに。内容が盛り沢山の、便利な病名である。明日は、この病名に悩まされる1日になるのだろうか?

世田谷区のヒブ、プレベナーの接種

連絡事項ばかりで、本当に申し訳ありません。忘れないうちに、連絡しておきたいと思っています(年ですから?)。以下、世田谷区在住の方への、ヒブワクチンと肺炎球菌ワクチン(プレベナー)の一部助成に関する連絡事項です。
1)この制度の開始は平成23年4月1日からである。
2)対象年齢は生後2か月から5歳未満までの小児。
3)1種類、1回の接種につき、自己負担は3000円。
4)接種票が送られてくる対象は、今年(平成23年)生まれた方。
5)誕生日が平成22年12月以前の方は、接種票を郵送してもらうか、自分で最寄りの保健センターに取りに行く必要がある。
ポイントは5です。平成22年生まれ、21年生まれ、20年生まれ、19年生まれの方には接種票は送られてきません。この点は注意が必要です。
(問い合わせ先)
世田谷保健所健康推進課(世田谷4?22?35.TEL5432?2445)
世田谷総合支所健康づくり課(世田谷4?22?33.TEL5432?2893)
烏山総合支所健康づくり課(南烏山6?22?14.TEL3308?8228)
砧総合支所健康づくり課(成城6?2?1.TEL3483?3161)
北沢総合支所健康づくり課(松原6?3?5.TEL3323?1731)
玉川総合支所健康づくり課(等々力3?4?1.TEL3702?1948)

またまた、連絡事項です。

ワクチンの話ばかりで申し訳ありませんが、日本脳炎ワクチンについての連絡事項です。
2月21日に開かれた厚生労働省厚生科学審議会の小委員会は、「日本脳炎のワクチン接種が事実上中断した2005?10年に定期接種を受けるはずだった年齢層を対象に、本来は対象外の年齢でも公費で接種できるようにする」ことを決めました。
現在の法律では、7歳半から9歳未満と13歳以上の方は日本脳炎ワクチンの公費対象から外れています。2005年から2010年の間に、?期3回や?期を接種できるはず年齢で、実際には接種が見送られ、現在公費対象年齢を外れている方も、今年の5月から接種可能になるという内容です。実際に問診表が送られてくるとは思えませんので、役所か最寄りの保健センターから取り寄せることになると推測しています。
接種する我々としては、年齢を気にすることなく接種できるので、気分的には楽ですね。実際にどれだけの方が希望されるかは予想できませんが、5月から実施ということで。

世田谷区の高校1年生の方へ

今日は医師会館で、新規に導入される子宮頸がんワクチン(サーバリックス)、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチンの公費負担についての説明会があり、家内と二人で参加して、今帰宅したところだ。とりあえず、差し迫った問題について触れておきたい。
サーバリックスは中学1年から高校1年生までの女性が対象である。現在の高校1年生には、チャンスは1か月しかない。区議会の補正予算が通るのが3月4日(金曜日)になる。6日(月曜日)に高校1年生宛に、問診表が郵送される予定。7日には手元に届くはずだ。
第一回目の接種は3月31日までが期限だ。サーバリックスは3回接種するワクチンである。3月中に1回目を接種できた高校1年生は、残りの2回も助成を受けることが出来る。但し、世田谷は無料ではない。1回につき5000円を支払うことになる。サーバリックスそのものが12000円+消費税であり、高価なワクチンである。5000円は決して高くない。実際の30%の負担で済む。
前にも書いたが、サーバリックスは筋肉注射であり、痛みが強い。発熱や全身倦怠などの副作用もある。高校生に縄を付けて、予防接種にという訳にはいかないだろう。子宮頸がんなどは遥か彼方の災難だと思っているはずだ。しかし、このワクチンが最も有効なのは、この世代だ。3月7日から31日までの短いチャンスを無駄にしてほしくはない。将来の危険を避けるために、ぜひ接種してほしい。

今週の待ち時間

今週も静かな診療が続くだろう。待ち時間は5分から20分と予想している。小学校や保育園のアレルギー指導表の記載を求められる時期となった。場合によっては、アレルギー検査が必要となる。採血をして、3日後には結果が出る。3月末のギリギリではなく、少し早めに来院していただけると助かる。2月の後半から3月は、花粉症と予防接種、そしてアレルギー指導が主なテーマになる予定。3月末までが期限の予防接種もあり、忘れずに接種してほしい。
高速料金は無料化とまではいかないものの、1000から2000円になる予定とか。最近の高速道路の渋滞は半端ではない。ガソリン代や二酸化炭素の排出の問題を考えると、料金が安くなることは喜べない。全所帯が車を所有している訳ではない。税金で作られた高速道路。不公平感を感じるのは、私だけだろうか?年に1,2回しか利用できない、時間に余裕のない私のひがみ?
渋滞だけでなく、事故の多発にも繋がる。車は乗らないのが、一番安全と思っている。観光によって地方が潤い、都会の住民が地方で遊んでお金を落とす。何とも単純な論理だが、それでいいのか?という疑問は残る。ゆとり教育は廃止だ。グループの長は、自分のグループを守る責務がある。少々悪いことをした仲間でも、いざという時には自分の仲間を、身を挺して敵から守らなくてはならない。それが周りの人間の評価になる。初歩的な人間の心理だ。そこが分からない人間に、トップを務める資格はない。春の嵐は近い。

ネコヤナギ

インフルエンザも終息に向かっています。患者数も1日に10名以下となりました。昨日も風が強く、医院の前は松の落ち葉が山のように。家内と慌てて、雪かきならぬ、落ち葉かき。早朝、長女が知人からいただいた花を持って、久しぶりに帰省。新芽のついたネコヤナギと、蕾の桜。春を感じますね。受験シーズン、「桜咲く」の朗報もチラホラ。都立受験も来週。国立大学の入試ももうすぐ。入口に飾った桜が、無事に咲きますように。

嘘も方便

「方便」という珍しい(?)言葉が、一人歩きをしている。「嘘も方便」という言葉のイメージが強く、方便とは「都合の良い嘘」という意味に解釈されているのではないか?方便とは仏教用語で、「人を真実の教えに導くために、仮にとる便宜的な手段」と大辞泉には書かれている。決して騙したり、欺いたりするという意味ではない。
多くの質問を受け、患者さんの要望に確実に答えるのが、私の仕事である。時には答えにくい質問があったり、相手を傷つけることを話さなくてはならない場面もある。その時に頭に浮かぶのが「嘘も方便」である。この言葉は優しく、思いやりのある言葉だ。しかし、私の職業には、原則として「嘘も方便」はない。証拠や裏づけがある場合には、方便は存在しない。但し、確定的な証拠がない場合には、「わかりません」と正直に答える。これは方便とは言わない。
今回の問題は話した方も、聞いた方も、本来の語源とは違った意味に解釈したのではないか?まあ、それはそれでいい。政治家の言葉は、何と軽いのだろう。公約違反、話す内容の一貫性のなさ、ブレの多いいい加減な発言、その結果が内閣支持率20%だ。当然のことだと思う。消費税も含めて、国民の信を問う時期は近い。このブログは政治の話は書かないのが原則。今回は誤解されて、迷惑しているはずの「方便」の話だ。

雪の朝

昨夜からの雪は、久しぶりに積もった。今朝は5時半に起床して、家内と雪かき。医院の前は子供たちの通学路でもある。凍ると厄介なので、雪かきはかかせない。早朝はまだ雪がちらついていた。
さすがに今日は静かだ。病気もほとんどなく、静かな診療が続いている。予防接種がテーマなのだが、サーバリックス、ヒブ、プレベナーについては、自治体ごとの対応が異なるため、世田谷区以外の方の接種はできない。さらに、世田谷区の対応が遅れていることもあって、制度が稼働するのは4月になってからだろう。いろいろな事情が重なって、予防接種も少なく、ノンビリとした時間が流れている。予防接種がテーマになるのは、、4月からになるのだろう。MRワクチンの?期、?期、?期をお忘れの方は、期限が3月末までなので早めに接種してほしい。
今回の問題は、高校1年生のサーバリックスの接種である。現在の高校1年生は、世田谷では自己負担5000円で接種できる権利がある。4月になれば高校2年生になって、その権利を失う。4月までに1回でも接種できれば、残りの2回は5000円の負担で済む。3月中に対応すべき問題なので、間に合うのか?残された時間は少ない。

サーバリックスは痛い

15年以上昔の話だ。6歳の女児が日本脳炎ワクチンの追加接種に来院した。1年前に他の医院で、2回の接種を終えていた。お母さん「2回とも、接種をした後に意識がなくなって」。このような症状は、ワクチンによるアナフィラキシーと誤診されるのだが、蕁麻疹も出ていないので、アレルギー反応とは考えられない。注射のストレスによる強度の緊張、接種後の精神的な弛緩による血圧低下で、脳に行く血液が不足して、立ちくらみのような状態となって、意識がなくなたのだろう。
私は冗談を言いながら、本人の緊張を和らげて、日脳ワクチンを接種した。注射の技術(?)には自信がある。私が「問題なかったでしょう」と笑ってお母さんに話しかけた。その時、バタンという音がして、振り向くとその女の子が意識を失って倒れていた。イスや机の角に、頭などをぶつけなかったことは幸いであった。このような事態は、10代の女性に多い傾向がある。「注射の痛みや恐怖などに引き続く血管迷走神経反射で引き起こされる失神」と説明されている。
子宮頸がんワクチン(サーバリックス)で、この失神が問題となっている。今回の接種料金の助成で、13歳から15歳の女性の多くが、サーバリックスの接種を3回受けることになった。サーバリックスは筋肉内注射であり、針を深く刺す。当然痛い。今回の接種は産婦人科や内科など、予防接種に不慣れな医師が行うことが多い。サーバリックスを受ける年齢、性別、痛みの強さ、接種する医師に技量、いずれもハイリスクである。このような失神が多発すると予想される。転倒によるケガにも注意が必要だ。
顔見知りで安心でき、かつ予防接種の経験が豊かな医師による接種が安全だとは思う。この失神の問題は、マスコミ等で騒がれることになるだろう。しかし、子宮頸がんを予防できる可能性の高いワクチンである。危険だから接種しないという考えには、私は賛成できない。

日曜診療について

今日(土曜日)は予想に反して(?)、静かな診療となりました。途中から雪が舞い、寒くなったことも一因かも(?)インフルエンザも終息に向かっています。今日はわずか4名。雪の影響で花粉も飛ばず、インフルエンザ以外に流行性の病気はありません。
明日は天気も回復し、久しぶりに戸外で遊ぶことができるのでは?明日(日曜日)は午後3時30分から4時30分の1時間診療します。発熱等でお困りの方はどうぞ。

牡丹雪

今日の夕方の診療は、本当に静かでした。朝から大粒の雪。路面の積雪はないものの、横殴りの雪で、自転車は使えませんね。歩くのも大変。このまま降れば、明朝は雪かきでしょうか。早起きしなくては。ということは、早寝ですね。
明日は忙しいと覚悟はしていますが、雪に阻まれ(?)、予想に反して静かな診療になるかもしれません。自然現象はどうにもなりません。明日は足元に十分に注意して来院して下さい。

週末は雪?

明日から3連休の方も多いのでは?週末は雪の予報ですね。明日(祝日、建国記念日)は午後3時30分から5時まで診療します。急患の方と花粉症の方はどうぞ。夕方から雪かもしれませんが。
今年の前半で、仕事が大変だと予想されるのは、2月12日と3月19日の土曜日です。2月12日はとことん付き合うつもりです。今週インフルエンザの型別割合を調べてみました。大まかに、季節型インフル(A香港型)が最も多く、約70%、次いでB型20%、新型10%ぐらいでした。マスコミ等では新型優位との報道がありますが、当院近隣に限っていえば、A香港型が中心のようです。

世田谷区の子宮頸がん、ヒブ、肺炎球菌ワクチンの助成

世田谷区の子宮頸がんワクチン(サーバリックス)、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン(プレベナー)についての情報です。
1)いずれも自己負担があります。1回の接種につき、サーバリックスは5000円、ヒブとプレベナーについては3000円の自己負担になります。
2)この制度が動き出すのは4月から?3月の区議会を通過してからとなります。
杉並は2月から、自己負担なしで接種が開始されています。自己負担のある区は珍しいのですが、原資は税金ですので、私だけがとやかく言う問題ではありません。財政再建団体になりそうな自治体も、ほとんどが自己負担なし。比較的裕福と考えられている(実態は怪しいのかも?)世田谷区が自己負担あり。長い目で見て、どちらが得策か?色々な意見はあると思いますが、23年度は自己負担ありで決定ですね。とりあえずご報告まで。

今週の待ち時間

今週のテーマもインフルエンザと花粉症である。インフルエンザ以外の発熱も少し増えてきた。この1週間のインフルエンザ患者数は90名であり、減少傾向にある。今週の待ち時間は10分から20分と予想しているが、金曜日が祝日のため、土曜日の待ち時間は予想できない。
インフルエンザは幼稚園から小学生の年齢に多い。性別を見ると男性に多く、女性の1.5倍である。この傾向は、昨年の新型でも同じであった。前回のブログ流に言えば、統計学的には有意に男性が多い。この傾向は、15歳以下の年齢で明らかであり、小児科である当院に限って言えば、成人については逆に女性が多い。お母さんがインフルエンザをもらって、当院に受診というパターンが多いからだと思う。
幼稚園や小中学生は、サッカーや野球などで、男児の方が集団で行動することが多く、インフルエンザにかかりやすいと推測される。また、インフルエンザに罹った子供を看病するお母さんに、インフルエンザが伝染する危険が高く、成人でも女性に罹患数が多い傾向にあるのではないか?
この1週間で、B型が増えてきた。また、新型あり、A香港型ありという状況は変わらず、今週も流行が続くと予想される。もうすぐ、春一番が吹くだろう。東京でも花粉症に悩まされる季節になる。

院長の暴言(統計学的有意差)

相撲の八百長が問題となっている。相撲自体が八百長と思っている私は、相撲を見ることはない。興味があるのは千秋楽の勝敗だ。7勝7敗の力士が勝つかどうか?記憶では80%近い勝率である。7勝7敗同士の取り組みもあるため、実際は80%を超える勝率になるのではないか?番付が近くて、力が均衡している力士同士の戦いで、この結果はありえない。相撲は八百長であり、単なる見世物(ショー)であることを示している。
今夜の朝日新聞を見て驚いた。シカゴ大学の経済学部の教授が、3万以上の取り組みを分析して論文に書いている。こんなことは誰にでも出来るはずだ。なぜ、日本人が論文にしなかったのだろうか?その論文によると、7勝7敗の力士が千秋楽で勝つ確率は75%。次の場所での対決では勝率は40%ぐらい。同じ取組でのこの数字は、統計処理するまでもなく、「統計学的に有意に千秋楽の勝率が高い」ことを意味する。それも、圧倒的な有意差だ。
千秋楽に勝ち越しがかかっているので真剣に勝負するから、勝率が高いという解釈は、全く意味がない。相手が真剣に相撲を取らなかったという意味と同義だ。片方が真剣に勝負し、相手が真剣にやらないことを八百長と呼ぶ。
また、今週の新聞に「母乳だけ、ミルク混合栄養でアトピー発症に差なし」とのタイトルがあった。1088名を対象とした結果のようだが、調べても詳しい研究方法がわからない。「母乳がアトピーを発症するリスクを高めない」との新聞の結論には、到底納得できないものがあった(私は母乳反対派ではない)。
新聞の内容を信じるならば、母乳単独群と母乳+ミルク群で、アトピー発症に統計学的有意差がなかったと解釈できる。この2つのグループは、ともに母乳を飲んでいることになる。単純に考えるならば「ミルクがアトピーを発症するリスクを高めない」という結論になるのではないのか?だいたい、1088名のデータでは、統計学的有意差が出ることなど、まずありえないことだ。母乳単独群とミルク単独群を5000名以上集めて検討するとどうだろう。きっと、統計学的有意差が出てくるはずだ。だいたい、子供の湿疹を見て、アトピーか否か?軽症の場合には、私だって診断に迷うことがある。ちょっとした先入観で、「統計学的有意差あり」となる。
私は臨床研究のプロである。昔から「その気になれば、統計学的有意差なんて、自由自在に操れる」と暴言を吐いていた。当然のことながら、私がそのような不届きなことをするはずはない。統計学的有意差の危うさはそこにある。でも、今回の相撲のデータは、圧倒的な存在感だ。国技という名前や公益法人認可という問題など、軽く吹き飛ばしてしまいそうな統計学的有意差である。

立春

今日は暖かく、少し春めいた感じ。今日は節分、明日は立春ですね。雨が降らず、乾燥が続いています。インフルエンザはピークは過ぎたようで、少し落ち着いてきました。新学期や、年度替わりの「アレルギー診断書」の季節ですね。検査データが必要な場合もあり、血液検査+診断書書きに追われる季節になりそうです。以下、全くの雑談です。
皆さんはミノムシをみたことがあるでしょうか?昔は色々な庭木の葉を食べて、冬になると枯葉を纏って静かにぶらさがっている光景を目にしました。これはミノガという蛾の幼虫で、葉を食べる害虫として扱われていました。このミノムシが、こ最近急速に数を減らしています。生きたミノムシを見たことは、この10年間で1度もありません。その理由はオオミノガヤドリバエという寄生バエが、日本に入ってきたことにあります。このハエは中国産で、ミノムシの強力な天敵です。ミノムシの食害を防ぐために導入されたのですが、この天敵が強過ぎて、ミノムシを絶滅の危機に追いやっているのでは?と、私は勝手に心配しています。
1月に小田原から湯河原を歩く目的の1つが、このミノムシ探し。暖かな南斜面のミカンや茶畑を、ミノムシを探しながら歩きます。昨年も1つ、今年も1つ見つけましたが、中身はカラのよう。夏になると、大規模な殺虫剤の散布も、ミノムシの減少に一役買っているのでは?と推測しています。皆さんの身近でミノムシを見つけたら、教えて下さいね。
上下左右に気を配りながら歩いているので、家内は「本当に面白い。変わっているわ」と笑っていますが。
2011小田原 042
湯河原茶畑で見つけたミノムシ。中に幼虫は確認できず。

雑談

今日(2月1日)は静かだ。久しぶりに、昼に時間が取れた。静かな理由は、受験シーズンが始まったことにある。私立中学校や私立高校、大学の入試が本格的に始まった。体調万全で受験に臨んでほしいと思っている。
また、今日から杉並区の「子宮頸がん等3ワクチンの公費接種」が始まった。ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、サーバリックスの接種が公費負担となった。MRやDPTは23区、狛江、調布、三鷹は相互乗り入れとなっているが、今回の3ワクチンについては、各市町村の足並みが揃わないこともあって、相互乗り入れはできない。個人的に交渉したのだが、実現できなかった。杉並区の方は杉並区の医療機関で接種していただくことになる。当院をかかりつけにしていただいている方には申し訳ないのだが、ご了承願いたい。
世田谷区は対応が遅れている。おそらく、4月になるのではないか?と思っている。逆に、世田谷の方はこの3つのワクチンについては、世田谷区内で接種していただくことになる。お互い様なのだが、お役所仕事なので手の打ちようがない。
昨日、近隣の小学校のインフルエンザによる学級閉鎖が、テレビで取り上げられたらしい(私は見ていないのだが)。昨日調べてみると、Aソ連新型インフルエンザが検出された。前回のブログでも書いたが、B型が増え、A香港、Aソ連新型の3つのそろい踏みである。しかし、昨日と今日のインフルエンザの患者数は、先週に比べて60%程度。先週がピークで、徐々に少なくなっていくのだろう。今週は静かだ。
昨日あたりから、スギ花粉が本格的に飛び始めた。私も鼻がムズムズ。慌てて薬を飲んだ。散歩がつらい季節になった。