3月を振り返って

これが今月30回目のブログとなります。最高記録になりますが、この記録自体が今月の異常さを表しています。今月は本当に長く感じられました。今回はあまり意味のないまとめです。明日からは、再出発の気分で。
1)被災の復興は、まだ入り口の段階である。
2)放射能漏れ、放射能の処理の問題は、まだ時間がかかりそうだ。日本は原子炉の輸出国。処理技術を駆使したい。
3)大気の放射能汚染はまだ続いているが、東京都では外出可能なレベルで推移している。
4)東京都水道局の昨日のデータを見ると、金町浄水場、朝霞浄水場、小作浄水場の水の放射能は検出レベル以下であり、飲料にも問題のないレベルである。雨や風向きの影響を受けるため、今後も注意と準備が必要である。
5)今回の震災によって、多くの尊い人命と、物的資源が失われた。今後も生活に大きな影響があるだろう。計画停電の可能性は当分続くのではないか?
6)日本は必ず復興する。しかし、時間はかかるし、痛みを伴うものになるだろう。今、自分に出来ることを、少しずつでもやっていくしかない。
7)ヒブワクチンと肺炎球菌ワクチン接種後の死亡例は7例であった。今月に「接種一時見合わせ」となった後、4月1日から再開となった。震災等で議論する時間もなく、結果ありきの再開になったようだ。
今月は亡くなった方、行方のわからない方の数に圧倒されました。日常の安全がいかにもろく、私たちの生活が偶然の産物であることを実感しました。地震の当日に、保育園に預けている子供を迎えに、甲州街道をヒールで、何時間も必死に歩いたという経験談を聞きました。お母さんやお父さんの子供を思う強い気持ちを感じました。「この3月が日本を大きく変える1か月になった」と、いつか思い返す時が来ると信じています。4月からは、本当の意味での復興のスタート。この1か月、30回にもわたるブログに付き合っていただき、有難うございました。

子宮頸がんワクチンは予約制に

毎日、ブログを書いて申し訳ないのだが、連絡事項を書いておきたい。
1)世田谷区でも4月から本格的に、子宮頸がんワクチン(サーバリックス)の接種が始まる。新中学1年から新高校1年までの女性が対象である。
2)サーバリックスは3回の接種となる。1回目を基準にして、1か月後と6か月後だ。4月1日に接種すると、2回目は5月中に、3回目は10月から11月に接種することになる。
3)現状は、3月初めから全国的に新規接種は中止されている。1回目を接種した方の、2回目と3回目の接種ができない状態になっているからだ。
4)残念ながら、当院でも新規の接種はできない。大変申し訳ないのだが、予約制にさせていただきたい。サーバリックスが入荷した時点で、電話で連絡したい。キャンセルは自由ということで、ご理解いただきたい。
(解説)
例えばの話だ。サーバリックスが1ヶ月に50本ほど生産されたとしよう。今年の1月から2月にから多くの自治体で、サーバリックスは無料で接種できるようになった(世田谷は1回について5000円の自己負担)。無料化を期待して、昨年末は接種する方は減った。そのため、サーバリックスは余って、年末には250本ほど在庫があった。1月と2月の生産分と合わせて350本を、一気に1回目として接種してしまった。
3月から4月に2回目を接種しなくてはならない。必要な本数は350本だ。ところが、3月と4月の生産は合わせて100本だ。大半の方が、2回目の接種ができない状態になる。今年の7月から8月には3回目のワクチンが必要となる。理論的には必要な本数はおよそ1000本、供給は250+50x8で650本。増産しない限りは、2回目も3回目も接種できない方がでてくる。
当院では、1回目を接種した方の2回目分は確保してある。今の状態が継続するならば、3回目のワクチンが確保できるかわからない。そこで、現状を踏まえ、一人で3回分のワクチンが必要として計算してみた。結果は不足である。
世田谷は対応が遅く、ほとんどの方は接種できていない。現状を考えるならば、「2回目や3回目のワクチンがない」などという状況は避けたい。やむを得ず、予約制にすることを、ご理解いただきたい。

引っ越しされる方へ

何だか、毎日ブログを書いている気がする。3月は色々な出来事が重なった、非常事態の月である。でも、残りわずか2日だ。地震から津波、原子炉のトラブルと放射能漏れ、被曝や水の汚染、計画停電と交通のマヒ、ヒブや肺炎球菌ワクチンに関係した死亡例など、次々と問題が襲った。これらの問題は、まだ解決されてはいない。
3月は移動の季節である。多くの方が転勤、転居された。しかし、今回の地震騒ぎで、お別れの挨拶どころではなくなってしまった。このブログを借りて、お別れの挨拶をしたいと思う。これからは生きることが、本当に大変な時代に入る。その中での子育ても、当然厳しいものになる。家族が力を合わせて生きていくことが、最も大切なことだ。
このブログで、少しでも役に立つ情報を発信していきたい。また会える時が来るはずだ。それまでのお別れである。お元気で!

ヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンは4月1日から再開されるのか?

3月初めに死亡例の報告を受け、「接種見合わせ」となったヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンについて、死亡率は外国のデータと差がないことを根拠に、3月24日の専門家会議で、4月1日から接種開始の方向性が決まった。同時接種も「保護者の同意」があればOKということに。
これが厚労省の発表であった。では、文字通り4月1日から、接種可能になるのだろうか?
1)ヒブワクチンは異物混入のため、ワクチン自体が回収されている。手元にはワクチンがない。
2)4月1日から開始されることは、最終決定ではなく、今月中に再度会議を開いて結論を出す模様。
3)世田谷区では平成23年生まれの乳児に限って、接種票を送付する予定であるが、まだ発送はされていない。
以上のことから、「4月1日は無理」ではないか?と思っている。同時接種についても、「医師の判断」と「親の同意書」が条件であり、副作用に差はないと結論づけても、医師と保護者に責任を丸投げである。再度、検討を望みたい。
今日、厚労省の結核感染課に電話してしまった。「専門家会議のメンバーを公表し、医師であるのか?肺炎球菌ワクチンとヒブワクチンの接種経験数を明示すべきだ」と伝えた。「当然、接種経験の豊富な医師だけです」との答え。
「無免許者やペーパードライバーが、危険な高速を走る」ような暴挙はないと信じたい?まあいつもの如く、こういう電話を平気でかける(これは、根拠があっての電話なのだが)。協調性がなく、公務員は務まらない。この性格は年を取っても治らないなあ(独り言です)。

イベントの中止相次ぐ

今日は予想以上に忙しかった。昨日来られた患者さんが、「どこに行っても子供の姿がないのに、三宅小児科だけはいっぱい。安心しました」と言われて、思わず笑ってしまった。公園などに子供がいないと、不安になる気持ちは理解できる。この1週間のインフルエンザの患者数は32名、31名がB型であり、A型は1名であった。B型インフルエンザは2種類流行しているようだ。2回かかる可能性がある事を意味する。。
4月に東京国際フォーラムで医学会総会が開催される予定であった。このイベントは4年に1度の、医療従事者の勉強会のようなものだ。運動に例えると、オリンピックに相当する。色々な競技(診療科)が集まって、最新の知識を吸収する場だ。震災後すぐに、開催の中止が決まった。今後ネットなどを使って、電子上の開催になるかもしれないが、この緊急事態に全国の医師が1か所に集まって勉強という訳にはいかないだろう。もし、再度地震が起きて、交通機関がマヒしたら、日本の医療は停止してしまう。また、国際フォーラムが、一時的に被災された方の受け入れ場所となる可能性があり、医学会総会の中止の即断は、大変価値のある英断だと思っている。原発事故を見るにつけ、即断と英断ができないと、大変な事態を招くと感じるのは、私だけだろうか?
毎年、4月には小児科学会総会も開催される。昨年は盛岡、一昨年は奈良であった。今年は医学会総会とコラボで、東京で開催される予定であった。先日、8月12日―14日に延期されることが決定した。真夏の開催である。逆に学会が中止されると、ホテルや旅行代理店、交通各社にとっては、経済的に大きなマイナスとなる。地震によるサービス業のダメージは大きい。という私もサービス業なのだが、幸いなことに経済的なマイナスは少ない業種だ。影響は放射能による疎開で、東京から子供たちが少なくなったことぐらいか?疎開や帰省の期間も長くなるだろう。
医療だけでなく、様々な分野でのイベント中止が相次いでいる。今は耐えるしかない。自分に出来ることを、少しずつやる。多くの人が努力することで、復興は可能だ。最大の問題は、原発の後始末と放射能の影響だ。この点だけは、我々の努力と忍耐では克服できない。日本のトップの才覚にかかっていると思うのだが、この点が最大の不安材料だ。

日曜診療について

毎日ブログを書いているような?今日(土曜日)は静かに終わりました。明日(日曜日)は午後3時30分から4時30分の1時間診療します。明日も静かでしょう。
水道水は大丈夫そうですね。時間がないので、説明は後日にしますが、4月から始まるポリオの接種は、不活化ポリオを期待せず、生ワクチンで受けて下さいね。今日は、風が強い。

募金箱

昨日は公立の小中学校の終業式、今日は卒業式があった。保育園に通っている子供たちを除いて、春休みとなった。さすがに諸事情も重なって、東京で生活している子供は少ない。流行している病気も少ないので、明日の診療は、人数的には多くはないと思っているが、年度代わりのアレルギー診断書が必要な患者さんが多いのではないか?少し早めに来院していただけると助かる。
先日のブログで、医師会が行う地震義援金に、私と家内が賛同したと書いた。この義援金は東京都医師会と日本医師会が行っているもので、「日本医師会(東京都医師会)東北地方太平洋沖地震義援金」という名称である。恥ずかしいことだが、実際にこの義援金が復旧活動に使われるのか?医療福祉に使われるのか、支援物資に使われるのか?私は把握していない。
患者さんから「募金箱を置いてほしい。協力したい」という有難い申し出があった。私の知人でも、春休みの家族旅行を取りやめて、そのお金を義援金として寄付した方もいる。テレビ等で被災された方々、原発の放射能と戦っておられる方々、農作物に被害を受けた方々の姿を見るにつけ、「少しでも力になりたい」という気持ちが湧く。
「募金箱」の申し出は大変有難く、実現したいと思った。今日、医師会に問い合わせたところ、現段階では医師会関係者用の募金であり、病院や医院で患者さんから募金を受け付けるという発想は、今の段階ではなかったようだ。今後の検討課題として、この件はお願いしたが、実現できるかは解らない。募金箱を置くのなら、この募金の使い道を調べる必要がある。
繰り返しになるが、「募金箱設置の提案」には、心から感謝したい。

ミネラルウォーターの消失

昨日、店頭から水が消えた。水道水汚染の報道後、2時間ぐらいで売り切れたようだ。福島や茨城、東京は当然かもしれないが、全国的レベルで店頭から消える騒ぎになったと聞く。東京に在住する甥や姪、孫に安全な水を送ろうという方もいるだろう。
果たして、ミネラルウォーター(市販のペットボトル水)でなければいけないのだろうか?九州や四国の水道水が、放射能に汚染されているはずはない。江戸川水系の水を使っていない、調布市や府中市などの水道水も、検査で安全が確認されている。いざという時に備えるのなら、近場の水道水で十分ではないのか?乳児に飲ませる水に困ったら、神奈川や府中市の友人から、水道水を分けてもらい、煮沸してミルクを作ればいいのではないか?
一地域の水道汚染→全国的なミネラルウォーターの買い占めという構図は、私は納得いかない。何か勘違いしているのではないか?と思ってしまうのは、ひねくれ者の考えだろうか?
妊婦については、乳児と同様に考えていいのではないかと思っている。妊娠後期は理論的には問題はないのだろうが、初期は危険だ。薬でもそうだが、「妊婦の方の安全性は確認されていない」と考えるべきだ。どのくらいの放射能を含んだ水が、妊婦にとって安全か?などという人体実験は、人道上あり得ない行為だ。
全く話は飛ぶが、既に忘れ去られた感のある、肺炎球菌ワクチンとヒブワクチン。地震で遅れていた専門家会議が、今日開催された。4月1日より2つのワクチンともに再開である。私の予想というか、期待は裏切られた結論であった。事情があって回収されたヒブワクチン、新しいロットでオーダーしなくてはならない。話がややこしくなるので、特殊な事情がない限りは、同時接種は行わないつもりだ。「なぜ、日本だけ」という問いに、答えられなかったのだろう。外国人は安全、日本人は危険ということもあっていい。「外国人が100mを9秒台で走るのだから、日本人も走ることが出来るはず」と言われても、納得できないだろう。体格も違うし、免疫機能も違う。ワクチンに対する考え方の違うのだから。いつものように、暴論を書く!
(新聞記事より)
小児用肺炎球菌用と細菌性髄膜炎などを起こすヒブ用のワクチンを同時に接種した乳幼児の死亡例が相次いだことを受け、厚生労働省の専門家検討会は24日、両ワクチンと死亡について「明確な因果関係は認められない」と判断した。同省は今月4日に両ワクチンの接種を見合わせていたが、来月1日から接種を再開する方針。 専門家検討会は同時接種についても「安全性上の懸念はない」とした。だが重い心疾患など重篤な基礎疾患がある乳幼児に対しては死亡例もあったことから「単独接種も考慮しつつ、同時接種が必要な場合は医師の判断で実施する」と慎重な対応を求めた。

乳児は水道水を飲んではいけない

今日は何人かの患者さんから、「水道水の放射能汚染」について質問を受けた。まず、基本的な点から整理したい。私はこの分野は、全くの素人なのだがーー。
1)乳児とは1歳未満、つまり0歳児のことである。幼児とは1歳から6歳、6歳以上を学童と呼ぶ。新生児とは生後1か月未満(生まれた日から28日まで)をいう(関係のない話だが)。
2)3月21日に厚労省が、水道水の放射性ヨウ素(つい、放射性ヨードと言ってしまうのだが)の基準値を、乳児については通常基準の300ベクレルから100ベクレルに引き下げた(水道水1キロあたり)。当然、基準を超える水道水が出現する。
3)東京都金町浄水場で、乳児の基準100ベクレルを超えるヨウ素を検出したと発表した。
4)23区、武蔵野市、三鷹市、町田市、多摩市、稲城市に対して、「乳児の水道水の摂取を控えるように」と要請した。
これが、今回の問題のサマリーである。将来のある乳児に、多くの放射性物質を摂取させる訳にはいかない。そこで、基準を下げた。東京の水道水も御用となった。基準値を下げたから、御用となっただけで、今すぐに人体に害があると考えるべきではない。
では、幼児はどうなのだろうか?私は飲まないことをお薦めしたい。幼児も育ちざかり。大人に比べて体重当たりの食物摂取量、水分摂取量は多い。例え水道水の放射能レベルが低くても、残りの人生は長く、大人より影響は大きいはずだ。
1)ミルクを作る時には、水道水は使わない。
2)離乳食を作る時も、水道水は使わない。
3)母乳を飲ませているお母さんが水道水を飲むのはNGだと思う。母乳に出る放射性ヨウ素はごくごく微量であろう。しかし、乳児の体重当たりの、母乳の摂取量は多い。体重1キロあたり、100?の母乳を飲むとするならば、50キロの大人で、5リットル飲む計算に。
4)普通のお米を洗うのは、水道水でもいいのではないか?しかし、炊く時には水道水は使わない。
5)水道水を加熱したり、煮沸しても、放射能は減少しない。濃縮される可能性もある。
6)煮沸した時に出る水蒸気には、放射能は含まれないはずだが、水滴が飛び散るので、汚染される可能性はある。
東京の水道水から検出された放射性物質が、ヨウ素131とセシウム137だ。ヨウ素の半減期は8日であり、1か月もすれば、水道水の放射能レベルは問題なくなるだろう。但し、福島原発から、放射能漏れが止まった場合だ。しかし、セシウム137の半減期は30年と、こちらの方が厄介だ。ヨウ素は甲状腺に取り込まれ、甲状腺がんの原因となる。セシウムは水に溶けにくく、体内に取り込まれにくいこともあって、あまり問題となっていない(筋肉に溜まりやすいとも言われているが)。半減期から考えると、セシウムも難敵だ。
いろいろ、自分なりの解釈を書いてきたが、これはあくまで私の意見だ。水道水が今すぐに、人体に悪影響を及ぼすことはない。長い目で見ても、私のような年寄りにはあまり影響はないのだろう。それより、早く地震が収まって、放射能漏れがなくなることを願いたい。
今、このブログを書いていたら、激しい雨の音と地震の揺れ。家内が「医師会を通じて、義援金を送りましょう」と話しかけてきた。もちろんOKだ(些細な額だが)。

「新型インフルエンザ」名称の消滅

今日は連休明けにもかかわらず、雨の影響と寒さが重なって、久しぶりに静かな1日となった。これからは予防接種と健診の季節なのだが、色々な情勢もあり、子供たちの姿は少なくなった。やっと、9月の秋分の日から続いた、長いトンネルを抜けた感じがする。少し緊張を緩めなくてはならないのだが、地震から始まった災害は、まだ予断を許さない状況にある。
昨シーズンに流行し、大騒ぎとなった(2009年5月から始まり、2009年秋にピークとなった)新型インフルエンザの名称が、3月31日をもって廃止されることになった。良かったと思う。今更「新型」はないだろう。この名前があるだけで、多くの事務手続きが煩雑になっていた。これで、普通の(?)Aソ連型として扱える。この手続きを、半年早くやっていれば、今回の新型が含まれていたインフルエンザワクチンの接種手続きが、もっと簡単になっていたはずだ。まあ、これで1つの邪魔でしかない、ほとんど意味のなくなった名称が消えたことになる。
今年はAソ連(新型)、A香港、B型インフルエンザが流行した。近隣では新型が1月に消え、A香港が2月に消えた。今はB型が流行しているのみ。数年もしたら、「新型インフルエンザ」は懐かしい言葉になるのか?それとも、新たなウイルスにその名前が引き継がれるのか?引き継がれないことを願っている。
(厚労省の発表)
?新型インフルエンザ(A/H1N1)について、今年度末(3月31日)をもって、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律における 「新型インフルエンザ等感染症」と認められなくなった旨の公表を行い、通常の季節性インフルエンザ対策に移行することになりました。
?上記公表後、季節性インフルエンザとして取り扱うことになり、インフルエンザの名称は「インフルエンザ(H1N1)2009」なります。

連絡事項

久しぶりの雨。今朝早く、傘をさして神田川を散歩しました。桜の蕾が大きくなっていました。今週末ぐらいから咲き始めそう。気が付けば、3月下旬ですね。
1)明日火曜日)は連休明けということもあって、忙しいと予測している。水曜日からは少し静かな診療になる予定。春休みで、東京の人口はさらに減る予定?
2)小学校でB型インフルエンザの流行がある。今週で、小学校も終了。流行も終息するだろう。
3)ヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンの「接種見合わせ」についての検討会が、今週開かれる予定。当院では、既にヒブワクチンは回収されている。
4)子宮頸がんワクチンの不足が続いている。当院では、まだ接種は可能である。
5)MRワクチンの今期の期限が3月末。忘れている方は、ぜひ接種してほしい。
6)4月からはMR?期(新年長)、?期(新中一)、?期(新高三)の接種が始まる。4月になったら、早めに接種してほしい。
7)23区の計画停電は実施されていない。停電の可能性は残っている。随時、お知らせしたい。

外部被曝と内部被曝

何人かの患者さんから質問があったので、少し説明したい。私も素人同然なのだが。
数日前に、東京の放射線量が増えた。これは原発と風の向きの相互作用による。昨日や一昨日の放射線量は、人体にはほとんど影響はないと思う。これは、体外からの被曝(外部被曝)の議論だ。
茨城のホーレンソウなどの野菜や福島県の牛乳から、基準を上回る放射能が検出された。汚染された食品を摂取すると、体内に取り込まれて、持続的に被曝する。これを内部被曝という。当然のことながら、内部被曝の影響は大きい。
放射性ヨードやセシウムが、原発の副産物として問題となっている。放射性ヨードが甲状腺に取り込まれると、甲状腺がんの危険性は増す。放射性ヨードが取り込まれる前に、甲状腺を普通の(?)ヨードで満たしてしまおうと、ヨード製剤や海藻を食べようという話になった。
放射能を含む食材は、摂取すべきではない。今のところ、東京で作られる野菜や、飲料水は人体に影響するレベルではないようだ。この分野は無知で申し訳ないのだが、意味のある薀蓄を書くことはできない。

春を待つ

今日は仕事を終えて、家内と三女と散歩に出ました。塚山公園から神田川、高井戸を経て、オリンピック、ツタヤ、浜田山駅、柏の宮公園、塚山公園経由の散歩。ちょうど1万歩でしたね。花粉症対策で、3名ともマスク姿で。途中で多くの患者さんにお会いしました。たまには戸外に出ないと、ストレスが溜まります。
5時半過ぎに帰宅したのですが、外はまだ明るい。陽が長くなりましたね。明後日は春分の日ですから。早く地震と原発が落ち着くといいのですが。今回の地震で、スギの木が大揺れに揺れたようです。公園で遊んでいたお母さんの話では「木が倒れる程激しく揺れた」とか。山全体が揺れたはず。地震を境に、花粉症がさらにきつくなりました。例年の治療薬では効かないという患者さんも、多く来院されます。薬のレベルアップですね。
一部の薬の生産拠点が東北であったため、生産ができなくなくなったり、倉庫が破損して薬が使用不能にになったり、ガソリン不足の影響で流通が止まったり、医療面でも影響がでてきています。みんなで薬を分かち合いながら、復興を待つ気持ちが大切です。今日立ち寄ったスーパーでは、モヤシ以外の野菜は、十分に。でも、お米は品切れでした。ストレスは溜まりますが、この状況は耐えるしかありませんね。

卒業式の中止

困ったことに、寒波の影響で風が強く、寒い日が続いている。寒いと暖房が必要になる。灯油の不足している被災地は大変だ。電力の消費も増え、電力不足に拍車をかけている。近隣では22日までは計画停電はないようだが、23日以降は停電の可能性は残る。当院の待合室や診察室の暖房もOFF。寒いことはお許し願いたい。
慶応、早稲田、明治などの多くの大学で、卒業式の中止が決まった。全国から多くの父兄の方が来られることは、確かに危険だ。まだ、地震が続いている。卒業式の中止は、旅行業界やホテル業界に、大きなマイナスの影響があるだろう。
三女の卒業式も21日にある予定だったが、今日中止と決まった。謝恩会は既に中止と決まっていた。私は入学式や卒業式は大嫌い。仕事もあって、出席したことはないのだが、今回は最後の卒業式。少し顔を出そうかと思っていた矢先の地震。家内と「卒業式は縁がないね」という話になった。
今日は、三女の国家試験の合格発表があった。無事に通過したので、事実上の「子育て卒業」である。仕事で帰省できない長女以外は、全員そろっての食事となった。
20日と21日は連休となる。20日の午後3時から5時に診療する予定。午前中の診療でもいいのだが、寒いし、皆さんも買い出しもあるので忙しいはず。連休の真ん中の時間帯に診療する方が、患者さんも助かるのでは?と判断した。とりあえず、ご連絡まで。

被曝と被爆

前々回のブログのタイトルが被爆となっていた。患者さんのお母さんからの有難いご指摘があり、被曝に訂正させていただいた。放射能にさらされることを被曝と書き、爆弾などの兵器で被害を受けることを、爆弾の爆を使った被爆となる。私は全く知らなかった。
では、核爆弾の被害を受けた方は、被爆者と書く。今回の事故は兵器によるものではない。だから、被爆ではなく被曝。日本語や漢字は、実に難しい。
今回の放射能が、人体に影響するか?という問題はある。短期的にはないと思うのだが、長期的には解らない。どのくらい被曝したか?今後どれだけ被曝するか?また、年齢によっても違ってくるだろう。この質問に対する正解はない。あくまでも推測論だ。放射能を出来る限り避ける努力はすべきだ。また、放射能を少なくする作業も必要だ。自衛隊による海水の注入が、うまくいくことを祈っている。危険を顧みず作業をしている方々に感謝したいと思う。

民族の大移動?

明日は午前中の診療の予定ですが、計画停電はありません。通常の診療となります。放射能の問題は、まだまだ続きそうです。今日は風が強く、花粉症もきついですね。
東京の交通量が激減しているようです。ガソリンが底をついたことが原因?例年ならば、今度の連休は、民族の大移動で、道は大混雑になります。今年は地震の影響もあって、幼稚園などは、早々と店じまい。放射能を恐れて、実家のある西日本に移動されている方もおられます。今年の移動はは1週間ぐらい早いのかも?
卒業式や謝恩会、学会などのイベントも、中止の連絡がきています。連休の運動イベントの中止ですね。サービス業にとっては、大きな痛手になります。景気に大きな影響がありそう。
今月は転勤などの移動の季節。運送業者の燃料も大きな問題に。今月は混乱します。核燃料がなくなると、石油燃料の需要が増し、その石油燃料が枯渇。生活の危機が続いています。私も家内も仕事時間が長く、買い出しに行くことが出来ないのが困りもの。夜遅くでは、品物は残っているとは思えず、花粉と放射能で散歩もままならず。部屋を閉め切っての、静かな生活が続きそうです。被災された方の苦労に比べれば、「全く問題なし」ですね。

被曝

この時期にしては、激しい仕事が続いている。今日も昼食を食べることはできなかった。家内も保育園の健診があり、甲州街道のガスリンスタンド渋滞に巻き込まれて、昼食は抜きとなった。しかし、被災された方の事や、通勤されている方の苦労を考えると、文句を言うのは贅沢だろう。仕事ができるだけでも有難いことだ。
明日、世田谷区の計画停電はない予定(あくまで予定ではある)。通常通りの診療となる。電車の運行の問題もあって、スタッフの通勤も大変になっている。何とかやりくりしながらの仕事となっている。放射能の問題もあって、窓を開けることもできず、エアコンをつけることもできない(節電にはなる)。室内の蛍光灯も、一部は消している。少し暗い待合室で申し訳ないのだが、できることはやっておこう。
今日、診療中に放射能の影響についての質問を受けた。第一原発の事故で、人体に影響を及ぼすレベルの放射能が漏れたことは間違いない。その放射性微粒子が、風に乗って東京に流れ着いたことも事実だ。但し、現段階では東京の放射能レベルは低く、人体に大きな被害がでる程ではない。
しかし、今後の原発のトラブル次第で、状況は変わる可能性がある。風の向きにも影響されるだろう。戸外での長時間の生活は避けた方がいい。窓は閉め、外気が入らないように。洗濯物は外に干すな。ここまで書くと、まるで花粉症対策だ。対策の基本は同じと考えていい。違う点は、雨が降っても喜べないことだ。濡れると衣類や髪は汚染される。カサは家の中に持ち込まないことだ。
薬局から、ヨードを含むグッズが消えたらしい。放射性ヨウ素が人体に入った場合に、被害を低減するために「安定ヨード剤」がある。これは医師が処方するものだ。放射線医学総合研究所も「ヨウ素を含む消毒剤を飲んではいけません」と警告している。「インターネットに流れている根拠のない情報に注意」とも書かれている。ヨードチンキやイソジンなどのうがい薬、のどスプレーを飲むのは厳禁。これらのはヨウ素以外の成分も多く、内服することによって、副作用がでる可能性があると説明されている。
ワカメなどの海藻についても、ヨウ素の含有が一定ではなく、有効かは不明。消化が悪く、吸収が遅いため、「十分な効果は得られない」と解説されている。まあ、食糧難の時に、干物であるヒジキやワカメは、便利な健康食品。ヨードとは切り離して考えるべきだろう。

今日の計画停電は中止に

幸いなことに、今日の午後に予定されていた計画停電はありませんでした。多くの患者さんに協力いただき感謝しています。しかし、この状況は、すぐに改善できるとは思えません。近日中にも計画停電になる可能性もあります。今朝と昨日に掲載したブログをお読みいただき、参考にしていただけると助かります。宜しくお願い致します。

緊急連絡(計画停電)

昨日のテレビの報道では、今日の停電は荒川区を除いた23区は外されていた(昨日のブログを参考にしてほしい)。患者さんから有難い連絡をいただいた。情報がコロコロ変わるので、実施されるかは不透明ではある。しかし、一応、最悪の状況を考えて対応するのが、仕事の鉄則だと思っている。
http://www.tepco.co.jp/images/tokyo.pdfを見ると、世田谷区は上北沢は第4グループに入っている。このホームページの情報を信じるならば、午後1時50分から5時30分までの停電となる。一応、そのつもりで対応したい。電車も運休か、間引き運転になるようだ。
停電になると、部屋の明かり、レセプトコンピューター(会計の計算ができない)、吸入器や吸引器、超音波検査、秤(乳幼児の体重を測定できない)が使えなくなる。今日は午前中が勝負だ。
逆に停電でも出来ることを書いておきたい。
1)予防接種(健診は体重が測れないため不可)
2)発熱等の対応、インフルエンザやアデノウイルスの簡易検査は可能。
3)アレルギー検査、アレルギーの診察や生活指導
4)中学生以下の花粉症の診察
この4つは可能である。信号も使えなくなる。とりあえず、このような対応で。

電力の不足

(緊急連絡)
今(22時)、東京電力から明日の輪番停電についての発表があった。5つのグループに分けての停電予定であるが、当院のある世田谷区では、少なくと明日の停電はない。明後日はわからない。明日は通常通りの診療となる。急患の方はぜひ明日に来院してほしい。アレルギーの相談、指導はたとえ停電でも可能かもしれない。但し、明かりがなく、診察室が暗いことはお許し願いたい。
(本文)
今日の夕方は忙しかった。待ち時間が長くなったことは、御容赦願いたい。被災状況と原発のトラブルが、最も気になる点ではあるが、身近なところでは電力不足の問題がある。3時間の電力供給の停止が検討されている。現時点では東京電力からの発表はない。
10年ほど前に、送電線に飛行機が墜落して、電気が完全に止まったことがあった。信号も作動せず、大混乱となった。仕事もお手上げ状態に。この経験から、3時間の停電の間は、仕事はできないと思っている。みんなが痛みを分かち合うのだから、私は異論はない。今日、頑張ろうと考えた理由はここにある。明日、時間帯によっては、仕事ができない可能性が残っている。停電の時間帯は、地域によって順番になるはず。決定されたら、このブログでお知らせしたい。
3時間の電気の空白は、冷蔵庫に影響する。冷蔵庫には、多くのワクチンが眠っている。現在の気温を考えるならば。保冷剤等の準備で、4℃前後には十分保てるだろう。ワクチンの管理には、十分に注意を払うつもりだ。
今回のような緊急事態には、火事場泥棒のようないかがわしい情報が飛び交う(既に飛び交っている?)。インターネットやメール、電話にも注意が必要だ。
地震の終息、行方不明の方の無事、放射能漏れが最少に食い止められること、この3つが当面の願いだ。
このブログは、今回のような緊急時には、本当に役に立つ!

予想を超えた被害

昨夜も揺れが続いた。緊急地震速報が出るたびに、私の携帯が鳴る。6時台にも2回鳴った。まだ、地震は収まっていない。今日に予定されていたイベントは、ほとんど中止になるのだろう。放射能漏れも気になる。犠牲者は予想を超えている。
外出自粛になるのだろうか?今日来院される方は、安全には十分に注意してほしい。日本経済へのダメージも大きいのではないか?このような事態で診療を行うのか?とは思うのだが、明日(13日、日曜日)の午後3時30分から4時30分の、1時間診療する予定。明日の事は解らないのだが、一応連絡しておきたい。早く地震が終息し、救助が進むことを願っている。

地震

今日の話題は地震につきる。3時前は忙しく仕事をしていた。少し目の前が揺れる感じ。「めまいかな?」と思ってしまった。その次に大きな揺れ。(このブログを書いている22時18分にも、揺れを感じている。)診療室が1階であり、物の落下もなかった。患者さんに怪我がなかったことが救いだ。3時半頃からは、急に患者さんが減少。電話も全くかかってこなくなった。
来院された患者さんからの話では、甲州街道の上りは大渋滞。電車はすべて止まり、外出も困難な状況になったようだ。電話も不通に。自転車や車での外出も危険。静かに仕事を終え、親戚や知人に電話をするも繋がらず。テレビで被害の甚大さを知った。今日は家に帰ることができない人も多いのだろう。気温も下がってきたので、無事に夜を過ごせることを祈っている。
明日はいくつかの行楽施設も休みになるようだ。当院の診療は通常通りだが、スタッフが時間通りの来ることができるのか?という問題は残る。明日は余震が治まっていることを祈りつつ布団に。今日、温かい布団で眠ることは幸せなことだ。また、余震だ。

目がかゆい!

今年の花粉症は目のかゆみが強い。昨日は風が強く、危険な1日。数分だけ外出したら、その後に目がかゆくなった。2種類の点眼薬と飲み薬で、何とか凌いだものの、今朝も目のかゆみは残っている。雪が降った影響もあって、花粉のピークはこの2週間となるだろう。
土日でサッカーや野球などのクラブ生活をしている子供たちにとっては、とても危険な週末となる。その子供たちに付き合う大人も危険だ。夜に鼻づまり、クシャミで眠れないことも多い。「外出は控えるように」が原則なのだが、子供たちはそうはいかない。私と家内の散歩は、桜が散るまで休みだ。
今週に入って、インフルエンザでの学級閉鎖が出てきた。B型が原因である。発症数は多くはないのだが、卒園式のシーズンで影響がありそうだ。アデノ(プール熱)や溶連菌感染症がパラパラというところ。
子宮頸がんワクチン(サーバリックス)を希望される高校1年生が来院されている。人数的には少ない。ワクチンの数には限りがある。このペースならば、当分は問題なく接種できるだろう。
ヒブと肺炎球菌ワクチンは「接種見合わせのまま」だが、2週間後には結論がでるのだろう。暫定「見合わせ」のままという訳にはいかない。ワンクッション置いての、決定ということになるのだろう。

ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチンの見合わせを継続

今夜6時から行われた専門家会議にて、「接種見合わせの継続」を決定した。死亡した5名について、直接の因果関係を証明はできないものの、因果関係についての結論はでず、実際には接種一時中止のままとなった。因果関係ありとの結論ならば、即「接種中止」となるはず。因果関係の証明は難しく、過去の症例を集めて検討していくしか方法はない。この短時間で結論を出すのは無理。接種再開は危険過ぎる。「中止のまま」は落とし所かな?一応、ご報告まで。
(以下、報道資料です)
小児用肺炎球菌ワクチンとヒブワクチンなどの同時接種を受けた乳幼児の死亡例が相次いで5件報告されたのを受け、厚生労働省の専門家会合は8日、「接種と死亡の明確な因果関係は認められないが、さらに情報収集が必要」との意見をまとめた。
 専門家会合が安全性に関し結論を持ち越したため、同省は両ワクチンの接種を一時見合わせる措置を当面継続する。
 会合では、死亡した5人のうち3人は心臓などに持病があったほか、ワクチンの品質に問題がなかったことなどから「現段階では明確な因果関係は認められないと考えられる」とした。
 同時接種の安全性については「単独接種と比べ、有害差はないとの研究結果がある」とする意見も出たが、「判断するには情報が少ない」との指摘もあり、次回の検討課題とした。

子宮頸がんワクチンの不足

今日、専門家会議が開かれ、ヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンの処遇が決まる予定。ワクチン接種も少なく、静かな診療が続いている。学期末にきて、インフルエンザによる学級閉鎖の情報がいくつか寄せられている。B型がくすぶっているためだろう。先週のインフルエンザの患者数は31名であり、18名がB型であった。
7日に「子宮頸がんワクチン(サーバリックス)の不足し、新規の接種を控えるように」との通達があった。世田谷は助成制度が始まっていない。接種する方は、すべて新規の方だ。逆に、この半年間、様子見もあって、子宮頸がんワクチンはほとんど接種していなかった。そのため(?)、ワクチンは十分ではないかもしれないが、冷蔵庫に眠っている。当分は問題なく接種できるだろう。
昨日世田谷区は現高校1年生に、子宮頸がんワクチン接種票を郵送した。今日手元に届く予定。接種期限は3月末なのだが、ワクチンの供給不足のため、この期限が延期されることになった。時間的に余裕ができたことは良いことだが、忘れないうちに接種してほしい。子宮頸がんは年間8500名が発症し、2500名が亡くなっている。リスクの高さを考えるならば、ワクチン接種を薦めたい。
予想通り、ヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンによる、新たな死亡例が報告された。
(報道より)
子宮頸(けい)がんを予防するワクチンの供給が全国規模で不足している。厚生労働省が7日、発表した。ワクチン接種の全額公費負担が昨年11月に始まってから、需要が急増し、製造が追いつかなくなったためだ。
厚労省では、安定供給が行われるまでは、新規の接種を控えるよう全国の自治体や医療機関に求める通知を出した。製造元のグラクソ・スミスクライン(GSK)によると、安定供給は7月末から8月ごろになる見通し。

院長の独り言(ヒブ、肺炎球菌ワクチンの接種一時中止)

肺炎球菌ワクチン(プレベナー)とヒブワクチン(アクトヒブ)を接種後に死亡した4例(厚労省発表)の情報が得られた。この中には、ヒブワクチン単独接種者は含まれていない。前回、前々回のブログも参照してほしい。
1) プレベナー(P)とアクトヒブ(H)の同時接種が1名、PとDPTの組み合わせが1名、PとHとDPTの3つの同時接種が2名である。
2) 接種翌日に死亡が3名、3日後が1名。
3) 年齢は0歳2名、1歳が1名、2歳が1名である。
4) 心臓などに基礎疾患があった方が2名、基礎疾患なしが1名、調査中が1名である。
(以下、私の独り言である)
4名ともプレベナーが共通である。「基礎疾患あり」が気になるところではあるが、肺炎球菌ワクチンとヒブワクチンの再開の可能性は低いと思う。死亡例がこの4名だけに留まるのか?という点と、この4例の内、因果関係が証明できないにしても、因果関係がありそうな症例が少なくとも2例はある。私は予防接種のプロだが、この4名の方が接種を希望されていたら、おそらく接種しただろう。その夜に亡くなられては、予期や予防のしようがない。私が関係者でなかったのは、単に幸運であっただけだ。この2つのワクチン接種が再開されるかは、3月8日の厚労省の専門家会議で決定される予定。
今回は自治体の相互乗り入れがない。そのため、子供たちは実際にはかかりつけ医でない、初めての医院で接種を余儀なくされている。杉並や調布などの世田谷以外の多くの方が、かかりつけ医である当院での接種を希望された。しかし、お金がかかることを説明して、近く医院で接種してもらった。個人的にも相互乗り入れを交渉したが、役所は全く受け付けてくれなかった。私が接種していたら今回の4名の方の事故を防ぐことができたなどとは思っていないが、かかりつけ医と、全く初めて接する医師とでは、安心感や信頼度が違う。この点は大きい。
そこに「ワクチン特需」に便乗して(?)、内科や外科などの、ワクチン接種の経験のない医師が多く参入してきた。これも危険だ。経験値の差は大きい。今回の(一部)公費負担は、かかりつけ医でない医師による接種、接種者の急増、予防接種の素人医師の参入、接種当日の全身性副反応が多い肺炎球菌ワクチンの接種という4つのリスクを抱えてスタートした。私はトラブルは避けられないと判断していた。家内とは「半年は持つかな?」と話していたが、予想に反して2か月しかもたなかった。
3月8日に開かれる厚労省の専門家会議で、どのような結論を出すかはわからない。「再開の可能性は低い」と書いたが、本心は「再開なし」だ。少なくとも、全額助成による接種はなしだ。個人的な任意接種の可能性は残る。ワクチンを製造しているのが外資であり、一筋縄ではいかないかもしれない。10年前から、外国では普通に接種しているワクチンなのに、なぜ日本だけ?との問いにも答えなくてはならない。しかし、この4名を因果関係なしと判断して、(当然のことながら)次の犠牲者が出たならば、誰が責任を取るのか?髄膜炎で死亡する危険度と、ワクチンによる危険度を天秤にかけるならば、私は「再開なし」を望みたい。正義感に燃える他の小児科医の方々の主張とは異なるかもしれないが、私の意見が正論だ。(これはあくまで私の独り言である。それにしても長くて、過激だ!)

睡眠不足

昨晩はさすがに寝つきが悪かった。熟睡できずに、いろいろ考え込んでしまった。昨日のブログはぜひ読んでほしい。今日は花粉症と食物アレルギーがテーマになるのだろう。私の専門分野で、集中力が必要。きつい1日になりそうだ。待ち時間は長くなるはず。とことん付き合うつもりなので、お許し願いたい。
予想通り、起こるべき事態が起こったという感じ。昨夜家内と話し合って、結論が出るまで「ヒブワクチンとプレベナーの接種は行わない」と決めた。薬害エイズで「1例でも疑わしい症例がでたら」と啖呵を切った代議士がトップである。「接種見合わせ」が当然だろう。今回の死亡例の意味は大きい。
今朝、メールを見ると、色々な情報が届いていた。やはりヒブワクチンとプレベナーについては、「接種見合わせ」の決定。同時接種だけでなく、単独接種も見合わせのようだ。時間がないので、一部の情報を掲載したい。今朝のテレビでも流れていた。

厚生労働省:小児用肺炎球菌ワクチン及びヒブワクチンを含む同時接種後の死亡報告と接種の一時的見合わせについて
http://www.mhlw.go.jp/stf/kinkyu/2r98520000013zrz.html
同時接種後4児死亡、ワクチン接種一時見合わせ
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110304-OYT1T01184.htm?from=main6
小児用肺炎球菌ワクチンと細菌性髄膜炎を予防するヒブワクチンの同時接種を受けた子供の死亡例が相次いで報告されたとして、厚生労働省は4日、両ワクチンの接種を一時見合わせるよう自治体などに伝えた。
同省によると、死亡したのは兵庫県の宝塚市と西宮市、京都市、川崎市の4人で3カ月?2歳。いずれも両ワクチンや、これにDPT(ジフテリアなど3種混合)を加えた3種類の同時接種を受けた翌日や3日後に死亡した。
 報告した医師は接種と死亡の因果関係を「不明」などとしたが、同省は念のため当面接種を見合わせる必要があると判断。週明けにも専門家を集めた検討会を緊急開催し、検証することを決めた。 

肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチン接種後に死亡

報道が交錯している。私なりに情報をまとめてみたい。不正確な点はお許し願いたい。(3月5日、6日に追加のブログあり)
症例1:2歳の男児。心臓基礎疾患あり。2月28日に肺炎球菌ワクチン(プレベナー)とヒブワクチンを接種。翌日死亡。
症例2:1歳女児。基礎疾患不明。3月1日にプレベナーとDPTを同時接種。翌日死亡。
症例3:0歳の男児。基礎疾患なし。ヒブワクチン1回目は無事に接種。昨年11月25日にヒブワクチンの2回目を接種。翌日の早朝に死亡を確認。
症例1と2は、兵庫県で起こり、接種したプレベナーの製造番号は同じであった。この2例はプレベナーの副作用の可能性があるため、厚労省は死亡との因果関係について調査を始めた。また、症例3はヒブワクチン接種後の死亡例であり、因果関係については不明である。
以上が、得られた情報のまとめである。
(コメント)
公費負担で接種数が増えると、色々な事例が出てくることは避けられない。因果関係を証明することは、難しいことだと思う。しかし、この3例については無視することはできない。特に症例1と2については、厚労省の調査と見解を注視したいと思う。
ヒブワクチンもプレベナーも、サーバリックスも外国で作られたワクチンである。成分から考えると、サーバリックスとプレベナーは副反応が強い。接種部位の腫れだけでなく、発熱や全身倦怠などの全身性の副反応は明らかに高い。接種する私も神経を使っている。
先日のサーバリックスの失神については、痛みによる精神的緊張後の迷走神経反射で納得できたからいいようなものの、原因の理論的説明がつかなければ、「サーバリックスで意識消失」と騒がれて、接種中止に追い込まれた可能性もある。実際に日本脳炎ワクチンがそうだった。空白の5年の代償として、新ワクチンの登場となった。
世田谷でもサーバリックス、ヒブ、肺炎球菌ワクチンの一部助成が4月から始まる。4月までに、厚労省から何らかの結論がでることを期待したい。100%安全なワクチンはない。ワクチンの理念はかかった場合のリスクと、ワクチンによるリスクを天秤にかけ、「前者が後者を上回ってる」と納得して接種することである。子宮頸がんワクチン(サーバリックス)は、その代表だ。
ヒブによる髄膜炎は年間600例で、死亡率が5%で、25%に後遺症、肺炎球菌による髄膜炎は200例で、死亡率はヒブより高い。しかし、正確なデータは解っていない。
個人的には世田谷区の対応の遅さが、吉と出ることのないように祈ってはいるが、今月からワクチンに対する風向きが変わってくることは避けられないだろう。

体調管理

3月は体調管理に、1年間で最も神経を使う月だ。色々な行事が重なって、忙しい。そこに花粉症が重なって、外出は慎重になる。今年は目がかゆいし、目が重い。身体が重く感じられるのも、花粉症の影響だろう。集中力の低下はアクシデントの原因にもなる。学期末で行事も多く、異動の季節。道路も混み始めている。神経を使う生活が続きそうだ。
今週に入って、インフルエンザの流行が終息に向かっている。1日に5人前後に。先週の半分以下のペースだ。ハナとセキの風邪が少し流行しているものの、大きな病気の流行はない。予防接種と健診がお薦めなのだが、ヒブ、プレベナー、サーバリックスについては、世田谷区以外の方の接種はできない。また、世田谷は4月から、一部の助成が始まるため、3月に予防接種を済ますことはできない現状がある。世田谷も4月1から、杉並も4月からポリオの集団接種が始まる。なかなか、予防接種のスケジュールが立てにくい。困った時は、遠慮なく相談していただきたい。

今日から3月

インフルエンザの流行がまだ続いています。ピークは1月の下旬でしたが、以後ダラダラとした流行に。先週は60名ほど。B型の流行が多くなってきました。嘔吐下痢症がパラパラ。RSやアデノ、オタフクなども、ほとんど姿を消しました。3月のテーマはアレルギーですね。花粉症とアトピーが最大のテーマ。この2つは私の専門なので、避けて通る訳にはいきません。
新入園児の食事指導から、年度替わりの食事指導書の書き換えなどで忙しくなります。小中学校のアレルギー指導書という厄介な書類もあり、手間がかかります。アレルギー検査が必要な場合には、血液検査ですね。早めに来院して下さい。MRワクチンの期限が3月末(年長、中一、高3)。未接種の方はお忘れなく。
入口のネコヤナギと桜が咲きました。今日は都立高校の合格発表?気持ちを切り替えて、次のステップへ前進ですね。