明日から5月

連休の谷間の今日が、最も混む日と予想していた。しかし、(幸いなことに)今年は静か。点滴もなくスイスイ。溶連菌とプール熱(アデノウイルス感染)ぐらいで、全く問題なし(気がかりは僅か1名?)。待ち時間もほとんどなく、一気に連休を越えられそうで、少し気が緩んでいます。
明日の水曜日は終日仕事。木曜日は午前中の診療に。「三宅小児科すぎなみ」は明日、明後日と通常通りの診療となります(水曜日は休診日ですが、連休の谷間のため臨時に診療)。バタバタと焦って仕事をすると疲れますね。分散した方が気が楽?休みが取れないのが辛いところですが、仕事ですから。
「三宅小児科すぎなみ」もゆっくりとエンジンがかかってきました。ひとえに皆さんの協力のたまもの。本当に感謝しています。

多摩動物公園

久しぶりに三女とカイが帰省。今日は予定が入っていない。皆で多摩動物公園へ。私は22年前に1度行ったことがあるだけ。その時も昆虫館に入った途端に、激しいと雨と雷。慌ててUターン。今回が初めてのようなもの。
昆虫館は面白かったですね。多くの蝶とバッタ。大きなゴキブリも魅力的?
ライオンバスは90分待ち、乗れませんでした。ゾウとキリンを見て帰路に。実際は3分の1も見ていませんが、次回の楽しみと言うことで。皆さんは連休の前半を楽しく過ごされましたか?午後には長女も、三女とカイも帰って行きました。明日からまた仕事。つかの間の休息ですね。
動物園の草むらの石をひっくり返すと、ダンゴムシを発見。新緑も綺麗で、気持ちの良い散歩となりました。「お土産を買うよ」と言うと、カイとハルもぬいぐるみではなく、トミカのサファリバス(チョロQ)を選びました。男の子は車や電車が好きですね。
連休の予定は、前回のブログを参照して下さい。
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昆虫館の前に設置されたバッタ。ハルもカイも嬉しそう。ついでに私も?

ゴールデンウィーク始まる

毎年、同じタイトルで書いている気がするが、お許し願いたい。ついでに、同じ予定表を載せることも。繰り返しになるが、日曜月曜の連休は、明日(日曜日)の3時から5時まで診療。この日が一番忙しいかも。
ゴールデンウィークの天気予報は、休日は好天?合間の火曜、水曜、木曜は天気は下り坂?この3日も当院は通常通りに診療。「三宅小児科すぎなみ」は休診日の水曜も診療予定(予定表参照)。
3日から6日の4連休は、7時半から10時まで診療。既に帰省されたり、旅行に出かけられた方も多く、東京は静かな生活になる?私と家内は東京で、おそらくバタバタした生活になりそう。事故には十分に気をつけて。
注:5月15日、16日は臨時休診となります。15日と16日は「三宅小児科すぎなみ」は診療していますので、宜しくお願いします。

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ロタウイルスワクチン(ロタリックス、ロタテック)は有効なのか?

季節外れの話題?4月に入って、保育園で胃腸炎が流行している。その中にロタウイルス感染がパラパラ。ロタウイルスワクチンが市場に出て、1年半近くになる。私の印象をまとめておきたい。
まず、ロタリックスが発売された。これは2回の経口接種である。1回しか接種しなかった5名が、ロタウイルスに感染した。1名はロタに2回罹患した。当院と「三宅小児科すぎなみ」の症例を合わせると、ロタリックス2回完了、またはロタテック3回完了(ただし、他院で接種した症例を含む)4名が、ロタウイルスに感染した。
この結果は母集団が明確ではないため、罹患の割合を計算できない。しかし、ロタリックスやロタテックを1回飲んでもいても、ロタリックス2回、ロタテック3回完了していても、ロタウイルスに感染することは事実である。つまり、完全に予防できるワクチンではない。これは海外の報告と一致している。日本で発症数が減少するかは、今後の疫学調査の結果待ちになるだろう。
ここからは私と家内、「すぎなみ」神尾の印象である。「症状が軽い」という点で、意見は一致している。嘔吐の回数が少ない、39度を超える高熱にはならない、下痢の回数が少なく、下痢の持続時間が短いという印象。
ロタリックスを飲ませて、血清抗体(CF法しかできなかったのだが)を見る限りでは、抗体の陽性率は50%以下である。ロタウイルスワクチンのキャッチフレーズである「重症化の予防に」は、誤ってはいないのだろう。完全予防にはならないのは事実だと思う。

エピペンの処方

給食によるアレルギーの事故の影響で、エピペンを希望する患者さんが増えている。元々、私は食物アレルギーが専門のため、重症の食物アレルギーの患者さんを多く診察している。私は「エピペンを使うより、早く救急車」という主義なのだが、今回の事故をを受けて、「エピペンを持たない場合は責任を持てない。給食ではなく弁当に」という事態もある。
小麦や牛乳に強いアレルギーがある場合には、思わぬ事故もある。しかし、すべて弁当にという訳にはいかない。私はエピペンを処方する資格(?)を持っていない。資格のある次女が水曜日に当院に来て、エピペンの説明をしている。
1)データと学校の事情を検討した上で、エピペンの必要性を検討させてほしい。
2)エピペンは取り寄せになるので、処方する日程を決める必要がある。当院では水曜日となる。
3)「三宅小児科すぎなみ」でも対応できる。ただし、処方を希望する3日前に、事前に電話で連絡をお願いしたい。
今回の事故の多発。近隣の自治体にまで、思わぬ(?)影響が出ている。

今週の待ち時間

今週の待ち時間は5分から15分ぐらい。例年より短いかな?連休の前になる土曜日は、待ち時間は長くなるだろう。ここ数日、気温が下がっている。明日は天気は下り坂?保育園の健康診断の季節であり、家内は11時半から13時半まで、健診に出かけるため不在となる。
中国で感染者が報告されている鳥インフルエンザ。日本でも感染者が出るのか?鳥は長い距離を飛ぶため、日本に入ってくることはあるだろう。ただの風邪で処理されるケースが多く、発見できるかは?がつく。人から人への感染経路は証明されていないが、可能性はあると思う。症状は軽そうなので、ほとんど問題にならないだろう。
ゴールデンウィークの予定は、前々回のブログを参照してほしい。

待機児童

安部政権の第三の矢?待機児童を解消の方針。保育の質は問わないという前提で、私は賛成である。前から書いているが、労働力の外注によって、男性の働く仕事は少なくなった。当然、賃金は減る。逆に女性の働く場所は多くなった。介護などの医療現場、子育て支援の現場、細やかな心配りが要求されるサービス業など、女性に適した職業は増えている。
医師の世界も、女性が増えている。国家試験合格者の30%以上は女性であり、小児科は50%を越えている。逆もある。保育士、看護士などの男性が進出している。しかし、なかなか上手く進出できていない現状がある。元々男性の職場であった仕事に、女性はうまく適応出来ているが、逆は難しい。その意味でも、経済的な意味でも、女性の社会進出は避けて通れない現象である。先進国は女性が優位となり、家庭の大黒柱になっている。
産休の延長も、模索されている。当面は「待機児童の解消」が問題であり、次に「保育の質」がテーマになるのだろう。贅沢は言ってはおれない。預かってくれて、食事をさせ、オムツの交換してくれれば十分という考えがあってもいい。保育園は教育機関ではないのだから?
子供が早期に集団生活を始めると、多くの病気をもらってくる。年齢が低いほど、病気は重症化する。私の仕事の1つは、病気の治療をして、保護者の方をサポートする事だ。待機児童の解消が成功すると、病気の流行は大きくなるはず。私はできる範囲で、自分の役目を果たすつもりだ。ところで、待機児童という言葉は、いつから使われるようになったのだろうか?

ゴールデンウィークのお知らせ

昨日から急に寒くなった。今朝起きて、「34年目、宜しくね」と声を掛け合った。
ゴールデンウィークの予定をお知らせしたい。
1)28日、29日の連休は、28日の夕方(3時-5時)の診療となる。
2)「三宅小児科すぎなみ」は水曜日が定休日であるが、5月1日と当院が臨時休診となる5月15日は診療するという申し出があった。
3)当院も4月30日から5月2日は通常通りの診療である。
4)5月3日から6日の4連休は、7時30分から10時までの診療となる。
5)5月15日(水曜日)、16日(木曜日)は当院は臨時休診。「三宅小児科すぎなみ」がカバーすることに。
以上の5点をお知らせしたい。4月29日以外は仕事になるが、分散する方が、私と家内にとっても精神的に楽?15日と16日は臨時休診になるが、お困りの方は「すぎなみ」を利用していただけると助かる。

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結婚記念日雑感(人生は運?)

私事で恐縮なのだが、20日が34回目の結婚記念日となる。結婚して丸33年が終わり、34年周目に入る。夫婦共々健康で、嬉しいことに(?)多忙な毎日が続いている。33年間も健康で仕事が出来たことは、有り難いこと思う。多くの患者さんに支えられてきたお陰であり、有り難い事だ。残りは運だけ?
健康で何とか仕事が出来ているのも運、子供たちが一人立ちしてくれたのも運だ。前にも書いたが、私が家内と結婚できたのも運。「不運と言うのでは?」と家内は言うが、私は運が良い自負している。「運も実力のうち」などとは、私は思っていない。
家内との接点は、本当の偶然。歩いていて、暗闇でぶつかったのが家内であっただけ。大学の6年間は、一度も口を聞いたことがなかったのだから。なぜ、私が家内の下宿の前を通りかかったのか?というのも、いくつかの偶然が重なった結果であった。ほとんど通ったことのない道であったし、家内が住んでいることも全く知らなかった。10個ぐらいの偶然が重なって、たまたまぶつかった。ただそれだけ。人生は危険であり、面白いと思う。
勤務医時代も、昼食は家に帰っていた(家が病院の目の前にあっただけなのだが)。開業してからは、ベッタリ一緒に仕事をして、散歩を楽しんでいる。その点では、本当に長い33年間。議論はしても、ほとんど喧嘩をしたことはない?
どのくらい仕事が出来て、どのくらい生き延びられるか、これも運?手元にあるカードは2枚。「仕事を退く決定」と「死に方の決定」この2枚のカードを切ることができるかは運次第。長寿の家系である家内が、長生きすることは願っている。「群れはメスを中心に動く」が私の持論。家内が家系の中心にいる。家内が長生きすることが、群れの安定に繋がる。
このブログを書いている途中で、後ろから「おやすみ」の声。時間はまだ10時を回っていない。タフで長生きしそうな家内を見て安心。私も布団に潜り込もう。

流行始めた病気

新学期が始まって2週間近くになり、少しずつ病気が流行始めた。まずは嘔吐、下痢の胃腸炎である。一部にロタウイルス感染を認める。次にハナとセキの風邪。時に発熱を伴う。
小学校や中学校でインフルエンザが見られる。鳥インフルエンザではなく、1月から2月に流行したインフルエンザの残党と考えられる。学校が始まって、ジワジワと流行が広がっている。A型もあり、B型もある。ややB型が優勢かもしれない。インフルエンザには多くの迅速検査キットがあるが、今年のB型は使うキットによって、陽性率に差があるのではないか?
毎年のことだが、病気の流行に伴って4月20日頃から忙しくなる。何とか元気に連休を越えてほしいと願っている。必要とされる時には、出来る限り対応したいと思う。

残り少なくなった風疹ワクチン

風疹単独ワクチンの在庫が少なくなってきた。当院でも15本ぐらい。「三宅小児科すぎなみ」でも同じぐらいの在庫に。接種すべき人には、かなり接種出来たとは思う。入荷の予定が明確ではないので、来週からは在庫の確認をしてから来院をお願いしたい。MRワクチンで逃げるという手もあるのだが、世田谷区では個人の負担が大きくなる。
新4種混合ワクチンの在庫は十分である。DPTと不活化ポリオを別々に接種する事も可能。接種する我々の利益は、別々に接種した方が大きい。1回で済むところを2回接種するので、手間暇がかかる。利益が2倍になる道理なのだが、患者さんの負担を考えると、1回の方が良い思う。
「新4種混合は危険だ」とか「新4種混合は効果がない」というデマが聞こえてくる。このような意見は、認可した国に訴えるべき内容であって、患者さんに言うべき内容ではない。利益追求のデマは、接種率の低下に繋がる。ワクチンに風説やデマはつきもの?

保湿は必要なのか?

ここ数年、「全身に保湿をしています」と言うお母さんが増えている。「どうして?」と聞くと、「皮膚がカサカサしているから」とか、「アトピーと言われたから」とか、「アトピーの予防に」とか、「医師に保湿するように言われた」とか、色々な返事が返ってくる。
カサカサした皮膚の子がアトピーになるという根拠もないし、保湿したらアトピーを予防できるとも思わない。冬期は湿度が30%を切る。腕や足などがカサつくことは普通にある。カサついて痒くなったら、私も保湿剤を処方することもある。
今日も気温は20℃を越えた。暑い時期の保湿は危険だ。汗の出口をふさぐし、皮膚全体が赤くなることがある。湿度や気温の高い時期は、少しぐらいカサついた方が楽だ。アトピーでも「カサつくぐらいが楽。むしろジクジクが危険」と話すことが多い。
あまりグダグダと理屈を書くつもりはない。何が何でも保湿というのは、一種の宗教のようなもの。保湿による皮膚のトラブルが増えてきたので、このテーマに触れた。「少しカサカサで丁度良い」ぐらいの感覚で生活してはどうだろうか。

就活自殺

就職が出来ずに自殺する若者が、5年前の3倍以上という報告がある。就活自殺と判断されるのは、本当に氷山の一角であり、実態はもっと深刻だと思う。自殺者の中で、若者の占める割合が増えている。
私は1980年代後半のバブルを経験している。全く恩恵は受けていないのだが。当時、日銀の総裁が代わり、極端な金融引き締めを行った。そこから失われた20年が始まった。当初は平成の鬼平と美化されたが、リストラや窓際族という言葉が生まれ、自殺者は2倍近くに増えた。当時の自殺者は40歳代、50歳代が中心であり、若者は10%前後に過ぎなかった。トップの政策転換は、時として大量殺人に繋がる。
世界中で金融緩和が行われたが、日本は同調しなかった。トップは優秀な人間であり、自分の責務を全うしたと評価できるかもしれない。しかし、その結果が若者の自殺の急増である。大ざっぱに言えば、3万人に自殺者が増え、30%が若者だとすると9000人の若者が命を絶った事になる。以前は2000人前後であったはず。自殺者全員が経済的な理由でとは言わないが、政策を誤れば、大量殺人に繋がる。スジを通しても、結果が悪ければ失敗である。
アベノミクスによって、自殺者は減少傾向にあるという。若者の自殺者が減っている。バブルの時と同じで、気分によって経済は変わる。若者の自殺が減ることは、喜ぶべき事だ。この政策の結末がどうなるかは、まだ解らない。実態は変わっていないように見えるのだが、景気は気分次第?今回のトップは優等生タイプではない。日本がどのように動くのか?私は静かに見守っている。経済の舵取りを誤ると、若者の将来を奪うことになるのだから。

CRPS(子宮頸がんワクチンの副反応の1つとして)

面白くない話になる。子宮頸がんワクチンによる副反応について触れておきたい。4月から子宮頸がんワクチンが定期接種となった。といっても、4月に入って、子宮頸がんワクチンの接種希望者は0。理由は2つある。副反応の問題がマスコミに取り上げられている。もう1つは接種票が届いていないことにある。
定期接種により、小学校6年生から高校1年相当の年齢の女子が、無料で子宮頸がんワクチンを接種出来ることになった。新中学校1年生女子全員には、5月下旬に接種票が郵送される予定。つまり、接種票がまだ届いていない。中学校1年生女子でも、早く接種したい方は、新しい接種票を取り寄せることで、接種可能であり、中学1年生以外の対象者で(小学6年生、中学2年から高校1年生)、接種を希望する場合には、「区の感染症対策課か保健センターの健康づくり課」に電話で申請して、取り寄せることで接種が可能になる。
子宮頸がんワクチンの副反応はいくつか指摘されている。その代表が全身の色々な部位の痛みである。原因は不明。これをCRPSという。頻度は少ない。子宮頸がんは2つある。サーバリックスとガーダシルである。このCRPSについては、2つのワクチンとも副作用として報告されており、その頻度には差がないと考えられている。
サーバリックスは子宮頸がんを起こす人パピローマウイルス(HPV)16型と18型のワクチンである。ガーダシルは尖圭コンジローマ(性病の1種)を起こす6型と11型も含まれており、お得感はあるのだが、肝心の16型と18型の免疫については、サーバリックスに劣ると考えられている。同じ人に2つを接種して、痛みを比べることは出来ないのだが、接種時とその後の痛みも、ガーダシルが軽いという風説がある。
予防接種は接種するメリットと、副作用などのデメリットを天秤にかけて、接種するかを判断してほしい。子宮頸がんは年間7000から8000人が発症し、およそ2500人が亡くなっている。当然のことながら、全員女性であり、20代から30代での発症が多い疾患である。これはあくまで総論の話。誰でも副作用に遭遇する危険はある。この点については、本人と家族の方の考えに委ねるしかない。
個人的な意見を言わせてもらえば、接種すべきワクチンだろう。70%の予防率でも十分に満足できる結果だと思う。当院でも「三宅小児科すぎなみ」でも、サーバリックスとガーダシルを両方を用意している。「痛くない方」と言えばガーダシル、「予防効果の高い方」といえばサーバリックスを接種することになるのだろう。副反応と言われているCRPSについては、以下の文を参考にしてほしい(解りにくいなあ?)
(CRPSとは?)
複合性局所疼痛症候群(ふくごうせいきょくしょとうつうしょうこうぐん、英:Complex regional pain syndrome,略称CRPS)は、交感神経の過剰な活性化に関っていると考えられる疼痛である。神経因性疼痛の代表的疾患であり、体性神経の損傷および骨・筋肉組織損傷、外傷(重症度は関係ない)、内臓疾患、中枢神経系損傷後に発症するとされるが、明らかな先行した損傷がなくとも発症することがある。 また、感覚過敏・アロディニア・代謝異常・浮腫・腫脹・皮膚温異常・局所的骨粗鬆症など様々な症状が観察されることが多い。最も多発する部位は手であり、その場合は同側肩関節の運動制限を伴うことが多い。この病気は、難病指定はされていない。

4月9日(火曜日)

4月9日は私と家内にとっては、特別の日である。昨夜、散歩をしながら、「11年前の4月9日も火曜日だった」という話に。4と9の数字が、縁起が悪いという意味ではない。私が仕事を始めて34年になるが、病気や体調不良で仕事を休んだのは3日である。昭和56年のゴールデンウイークに、今話題の風疹にかかって2日は、勤務禁止になった。残りの1日が、11年前の4月9日、火曜日だった。
12年前の9月から、世田谷の医療事情は大きく変わった。都立母子保健院の廃院が決まり、外来がなくなった。国立小児病院が成育医療センターに移転するために、9月から外来を中止した。開業医も今ほどあふれている時代ではなく、忙しさは尋常ではなかった。2月ぐらいから、体調が悪くなった。
何とか3月を乗り切ったところで、4月に成育医療センターがオープン。インフルエンザや風邪の流行も収まり、長いトンネルを抜けた。ホッとして気が緩んだところで、4月8日にダウンしてしまった。翌日は休診に。1年で最も患者さんの少ない日と判断していたので、スタッフに頼んで、休診のお詫びを言ってもらった。あれから11年。何とか生き延びている。
今日も予定通り、ノンビリした診療になった。この11年で小児科医は増えたと思う。勤務医も開業医も。この現象は都会に限ったことだろう。地方は高齢化が進み、子供の数は激減。小児科医の役割も小さくなったはず。医療も経済活動である以上、ニーズの高い所に集まるのが、当然の現象である。
この11年、不要な仕事はせず、自分の体調に見合った仕事をしてきたつもりだ。無理をすると、結局患者さんに迷惑をかける。それはプロのやることではない。4月9日は体調管理の大切さを、再認識する日だ。ゆっくりとした診療を楽しみながら。

静かな4月の始まり

4月の始めと9月の始めが、最も静かな診療である。今年はMRワクチンの三期と四期がなくなったこともあり、また定期接種となった子宮頸がんワクチンの接種票が(新中学1年に送られる予定)、5月下旬に郵送される事もあって、今年は本当に静かな4月。集中力のギアを一旦下げる時期なのだが、個人的な用事が多く、なかなかゆっくり出来ない。
今朝は家内と、雨上がりの松沢病院を一周。ついでに桜並木も。桜は散って葉桜に。松沢の周りには、白のハナミズキが咲いていた。今年は早い。用事で新宿に出かけたが、風が強く、高層ビルの間を吹く風は、ゴーゴーといううなり声(?)を発していた。今週は始業式、入学式が予定されている。
「保育園児は幼稚園児より落ち着きがないのか?」という質問。小学校で学級崩壊のきっかけを作ったり、参加者になる子供は、保育園出身者が多い?幼稚園児に比べて、保育園児の方が座ってられないという印象を持っている。これはあくまでも印象であって、科学的なデータはない。
幼稚園も躾けという意味ではピンキリであり、一纏めにして論じることは出来ないのだが、座って話を静かに聞くという点では、幼稚園の方が保育園よりトレーニングされていると思う。保育園は拘束時間も長く、先生方が使う労力も教育よりも保育に傾く?小学校の低学年に限って考えるならば、このトレーニングの影響はあるのではないかと思っている。保育園の幼稚園化、幼稚園の保育園化によって、そのミゾは浅くなっていくだろうし、そうなってほしいと思っている。

午後は強風?

アデノウイルス感染と溶連菌がパラパラ。例年通り、静かな4月の始まりです。今日は午後から大荒れの予報。早めに来院して下さい。この2日は上北沢の桜祭り。ソメイヨシノはほとんど散って葉桜に。天気が心配ですが、盛り上がるといいですね。

入学の季節

一部の大学では入学式は終わって、新学期が始まっている。来週の初めが入学式のピークに。大学の入学式に、学生の70%の親が出席するというデータが出ていた。私の中学から大学で、入学式に親が関わったことはない。まあ、大学の入学式は学園紛争の影響で、入学式そのものがなかったのだが。
親が入学式に出席することは、親の気持ちの区切りなのだろう。親の出席を許す子供も優しいと、私は思ってしまう。過保護という感覚はない。私は当然拒否したと思う。三人の娘たちの大学の入学式には、私も家内も出席していない。一人ぐらいは出席しても良かった?とは思うのだが、時間は巻き戻せない。
「親子の距離感」というのは、時代を超えた1つのテーマ。多くの親が入学式に参加する映像を見て、親子の距離が離れた?と感じるのは、ひねくれ者の感想だろうか?

4月からの予防接種「三宅小児科」「三宅小児科すぎなみ」

面白くない話となる。総論的な話を書きたい。
三宅小児科:世田谷と杉並を含む23区、狛江市、調布市、三鷹市の定期予防接種は接種可能である。任意の接種はどの地域の方でも可能。
三宅小児科すぎなみ:杉並と世田谷を含む23区、三鷹市、武蔵野市(4月から相互乗り入れが可能になった)の定期予防接種は可能である。任意の接種はどの地域でも可能。

「三宅小児科」と「三宅小児科すぎなみ」に在庫のある予防接種。
1)定期接種
DPT三種混合ワクチン。不活化ポリオ単独ワクチン(イモバックスポリオ)
DPT-IPV4種混合ワクチン(クアトロバック、テトラビックの両方を用意。在庫は十分にある)
ヒブワクチン。小児肺炎球菌ワクチン。子宮頸がんワクチン(サーバリックス、ガーダシルの両方を用意)。
麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)。DT2種混合ワクチン。日本脳炎ワクチン
2)任意接種
水痘ワクチン。オタフクカゼワクチン。風疹単独ワクチン(在庫は十分にあり)。麻疹単独ワクチン(本院のみ)。ロタウイルスワクチン(ロタテックとロタリックスの両方を用意)。B型肝炎ワクチン。A型肝炎ワクチン(1歳からの接種可能に)。

季節的にはインフルエンザワクチンの在庫はなし。MRワクチンは三期と四期はなくなり、一期と二期のみに。二期の方(年長さん)は早めの接種を。成人の一部で風疹ワクチンの助成あり(3月のブログを参照)。
三宅小児科と「三宅小児科すぎなみ」は、予防接種は診療時内は、いつでも受け付けている。

相棒症候群

「相棒」という人気番組がある。私も家内も、この番組は好きである。録画して、時間のある時に、二人で楽しく見ている。ストーリーの意外性と、コンビの面白さと、杉下右京という特異なキャラクターが人気の理由?。
能力があるのに、特命係という窓際部署という設定も良い。この主人公はアスペルガー障害である。特異な能力と執着心で、多くのアスペ族が社会的に成功している。特異的な分野での話だが。
アスペ族である主人公と、正義感の強い普通の刑事とのコントラスト、このバランスが相棒の真骨頂であり、人の心を引きつける。このフィクションで注目すべきは、この二人が窓際族である点。アスペ族は協調性がなく、能力があっても人の上には立つことができない。出世しても、トップには届かない。人と軋轢を起こして、足を引っ張られて挫折する。このドラマで事件の解決方法は痛快だが、、アスペ族の限界を示すドラマであると、私は解釈している。
私は正確にはアスペ族ではない(アスペ族の親分みたなという声が聞こえるが)。私の周りにはとんでもないアスペ族が多くいた。当時はアスペ族という言葉はなく、市民権は得ていなかったのだが。彼らは私にとって反面教師であった。とてもではないが、魅力は感じなかった。「ああなったらおしまい」という見本?社会は総合力の勝負であり、ただ走るのが速いだけとか、柔道が強いだけでは、組織のトップにはなれない。
能力があっても謙虚で、威張らず、人の悪口を言わないのが、本当の怪物であり、アスペ族はやはり病気である。アスペ族は一面において、人を引きつける。その異常さは魅力である。テレビは虚構の世界であり、その意味で「相棒」は人を引きつける。私は「相棒」とい番組を非難したり、批評するつもりはない。ここまでが、長い前置きである。ここからが本論なのだが、本論は至って簡単である。
最近、数人の患者さんから相談を受けた。「相棒にはまっている」。学校に行かず、「相棒」に熱中している。杉下右京になりきっている。主人公を崇拝している。理想的な人物が主人公という具合。全員、そのスジの子供たちである。
自尊心が強く、協調性がない。自己中心的であり、攻撃的という色々な面を持つ。なぜ最近になって、そのような訴えが増えてきたのだろうか?
おそらく、毎日のように再放送され、いつでもビデオで見ることが出来る環境になった?偶然番組を見て、はまってしまった。はまる性格であり、理想的な同類を発見して、精神的に傾倒した、悪く言えば、精神的に虚構に逃げ込んだと、私は解釈している。
テレビはフィクションでありこの番組は暴力的な内容でもなくとても面白い。当然、普通の人にも人気がある。しかし、見る人が見れば、異常なはまり方をする?私は番組の善悪を論じるつもりはない。このような現象が、静かに増えているのではないか?いつか、相棒症候群と呼ばれることになるのではと、私は一人のファンとして、心配している。そのスジの子供には、この番組は危険かもしれない。