忖度

国会議員や教育者は、難しい言葉を使うものだ。教養があるのだろう。私は忖度という言葉すら知らなかったし、この感じがソンタクと読むことも知らなかった。日本には都合の良い言葉があるものだ。
忖度とは「相手の気持ちを推測すること」らしい。所謂、阿吽の呼吸のようなもの。直接依頼すると問題がある場合、言外に意図を匂わす。忖度してその要求が通るように圧力をかける。しかし、勝手に解釈しただけなので、実証することはできない。つまり、「忖度はなかった」と開き直ることもできる。日本的と言ってしまえばそれまでだが。
「関わっていた場合には、総理も国会議員も辞める」という発言は軽率。言う必要のない言葉だ。珍しく感情的になったから出た言葉だろう。私人か公人かという議論も意味がない。公人に決まっているが、「妻の思想や考えを、夫が云々する権利はない」と言うべきでは?この問題は少し長引くかもしれない。忖度などという言葉で、本質をごまかしてはならない。

桜まつり

今週末が上北沢の桜まつり。予報では土曜日は雨模様で、気温も低い予想。桜も1分咲きだが、今日の暖かさで少し開花も進むだろう。子供たちは新学期に向けて忙しい?
インフルエンザはほぼ姿を消した。4歳から12歳で、ロタウイルス感染が見られるものの、至って静かな3月。予防接種が多い。日本脳炎ワクチンの接種が最も多く、次いでDT2混。春休みで時間のある時に、予防接種がお薦めである。4月からはMRワクチンの接種が多くなるのだろう。今のところは本院も「すぎなみ」も、日本脳炎ワクチン、MRワクチンの在庫あり。

雪崩

痛ましい事故が起きてしまった。避けられる事故だったのかは、今後の検証事項になるのだろうが。雪がからむ事故は、交通事故を含めて、本当に多い。
九州育ちの私はスキーには無縁であり、少し積もった雪を楽しむぐらい。学生時代は雪の中でテントを張っていたが、カチカチに凍ったテントをたたむのも、凍った靴を履くのも、そしてトイレに行くのも苦痛であった。ラッセルは重労働だ。なぜ、そんな寒くて危険な所に行くのか?と思うのだが、達成感があって、楽しい一面もある。
若い命が失われたのは、本当に残念でならない。ハルやカイが冬山に行くと言ったら、私は止めるだろう。危険の回避、予測はほぼ不可能と思うからだ。

MRワクチンⅡ期の接種ができなかった?

4月から年長さんになる子供たちには、今週中にMRワクチンⅡ期の接種票が送られてくる。これは定期接種で、有効期限は1年間。病気の流行のない4月の始めに、そして忘れないうちに接種をお薦めしたい。4月から小学校に入るお子さんは、今週の金曜日までが定期接種の期限である。もう一度母子手帳を。
昨日、インフルエンザに罹った年長さんと、水痘を発症した年長さんが来院された。問題はMRワクチンを接種していないこと。さすがに今週の接種は不可能である。定期接種はできないことに。世田谷区は救済措置がある。保健所に連絡して、問診票の差し替えをすることで、接種は可能になる。定期接種ではないので、任意接種の問診票となる。ただし、世田谷区在住の方は、世田谷区の医療機関でしか接種できない。杉並区も同じで、荻窪の保健所に任意接種票を取りに行く必要がある。この場合も杉並区の医療機関での接種が必要となる。
このような救済措置があるのだが、「そのうちに接種しよう」という考えは、思わぬ手間がかかることになる。早めの接種をお薦めしたい。MRワクチンⅡ期は全く副作用がない。痛みも軽い。忘れぬうちに。

季節外れの寒さ

桜が凍ってしまった。東京でもミゾレがふり、痛ましい雪崩災害の報道もあった。昨日と今日は気温が低く、冷たい雨が降っている。病気も少なく、この天気では予防接種や健診のために外出するわけにはいかないだろう。昨夜、雨の中を家内と散歩したのだが、将軍池公園の近くで、やせたヒキガエルを見つけた。冬眠から出てきたのはいいのだが、真冬の寒さで体がほとんど動かなかった。カラスに食べられないように、道の脇に移動させた。
小学校も幼稚園も春休み。来週からは桜が咲き、保育園の新学期が始まる。4月は小学校や保育園で、新年度の健診が始まる。いつもとは違った忙しさになるのだろう。

アンチワクチン

保育園や小学校の入学前健診で、ワクチンを全く接種していない子供に出会うと聞く。私も母子手帳をみて驚いた経験がある。「ワクチンは怖い」「知り合いの子供が予防接種の副反応で」「自然にかかった方が免疫がしっかりつくので」という主張。大胆に「私はワクチンは接種しない主義で」とくる。人の考えをとやかく言うつもりもないし、堂々巡りは時間の無駄なので、「お子さんのためには、MRワクチンとDPT-IPV4種混合は、少なくとも接種すべきですよ」と話す。できれば水痘ワクチンやオタフクカゼワクチンも接種してほしい。
アンチワクチン派と議論しても、平行線になるので意味はない。罹患した時の危険度、公衆衛生学的な見地と、「万一、わが子に」という各論の議論である。この議論の結論は出ない。私はこの議論をする意味を感じていないし、時間の無駄だと思っている。昔は保険証も持たず、「予防接種をする必要はないですね」という話をするために来院した方もいた。話自体をとやかく言うつもりはないのだが、待合室に多くの患者さんが待っている状態で、「自分の考えは正しい」ということに、単に同意を求めて自分の責任を軽くするためだけの目的で、無料相談に来る。診察中に意味のない無料相談をする時間はないので、私は相手にしないことにしている。
面白いのは、私より若い「すぎなみ」の神尾に話が行くようだ。若いしすれていない分、丁寧に対応し、必要最低限の予防接種を推奨している。報告を受けるたびに、「意味のない相談は受けつける必要なし」と伝えている。30分以上の意味のない無料相談は、他の患者さんの迷惑になるからだ。
渡航者の麻疹感染が問題となっている。都内で今月は4名発症したとのこと。ワクチン接種で99%以上予防できる病気だ。麻疹は重症で、死亡率も高い。先天性風疹症候群の問題もあり、公衆衛生学的にも風疹ワクチンも接種すべきだろう。デメリットとメリットのバランス。それが予防接種に対する考え方だ。

卒業式

このブログを書き始めたところで、外から子供たちの声が聞こえてきた。今日は小学校の卒業式。式が終わって記念撮影が始まったようだ。ここで、私はお祝いを言うために、校門の前に出かけてこよう。卒業式に招待されていたのだが、仕事で参加できなかったので。
正門の前で、記念写真を撮っている方も多く、子供たちも保護者の方もにこやかに笑っていた。50年以上前の私の卒業式は、1時間以上も方を寄せ合って泣いていた。正門に向かって歩き始めて、涙が込み上げてきた。「三宅、お前が泣くと、みんな泣くから」と言われたところから、全員が大泣きすることに。保護者は声もかけられず、茫然としていた。一生分の涙を流したのか、それ以来、泣いた記憶はない。
爽やかな卒業式。日本の平和が続いてほしいと思った。

健診の多い1日

連休、雨と続いたためか、晴れた今日は健診の方が多く来院された。6か月健診、9か月健診、1歳半健診と、久しぶりに健診が続いた。時間的に余裕があるので、健診は大歓迎。日本脳炎ワクチンの接種も増えてきた。
診療は食物アレルギーと花粉症が多く、新学期に向けて、検査を行い診断書を書く作業が主な仕事である。ここからは移動のシーズンとなる。今日もいくつかの別れがあった。4月になると、新たな出会いがあるのだろう。静かな3月。もうすぐ桜が咲き始めるのだろう。

きょうのお母さんはマル

昨日は連休前の土曜日で、年度末でもあり診断書きもあって、最も忙しいはずの日。ところが、12時半過ぎには仕事は終了。幸いと言うべきか、拍子抜けというべきか。これで忙しい半年は終了です。幼稚園も春休み。今週で小学校も終了。転勤等で引っ越しされる方も多く、幼稚園や保育園に入園する子供たちにとっても、ここから忙しい季節となります。時間がある時には、予防接種をお忘れなく。
ゴルデンウィークまでは予防接種と健診が主な仕事となります。先週はインフルエンザも30名ぐらいで、ほぼ流行は終了です。繰り返しになりますが、MRワクチンのⅡ期を忘れている方は接種をお願いします。5歳児(4月から年長さんになるお子さん)は4月から、MRワクチンⅡ期の接種が始まります。MRワクチンの流通は、今のところ問題ありません。当院も分院も在庫はありますので、早めの接種をお願いします。流通で問題のワクチンは日本脳炎ワクチンです。今のところ問題なく入荷していますので、当院も分院もいつでも可能な状態です。
前にも書いた記憶があるのですが、八幡山に星和書店という精神科領域を専門にした出版社があります、先週2冊の新刊を送っていただきました(正確に言うと家内に送られてきたのですが)。「ADHDタイプの大人のための時間管理ワークブック」「きょうのお母さんはマル、お母さんはバツ」というタイトルの2冊です。ADHDタイプの大人である私には、前者の本はとても興味深い、というより「片付けられない」点に問題がある?私は約束を忘れたり、時間が守れないという弱点はないのですが。
後者は朝日新聞にも取り上げられていましたが、双極性障害(躁鬱病)のお母さんの、子育てを取り上げた珍しい絵本(?)。読むと勉強になりますね。今週には店頭に並ぶ予定の2冊です。待合室に置いていますので、興味のある方はお読み下さい。

明日は待ち時間が少し長くなります。

アレルギーの生活指導表は、かなり書いたつもりだが、明日はラストスパート?そのため待ち時間が少し長くなる予定。ご容赦願いたい。この時期は、診察に時間がかかる。
MRワクチンと日本脳炎ワクチンは、幸いなことに不足する事態にはなっていない。お忘れの方は、この時期に接種をお願いしたい。例年に比べて至って静かな診療なのだが、雑用に追われる毎日。

メローゴールド

先日、知り合いの方が、自宅で採れた夏ミカンを1箱送ってくれた。夏ミカンの酸っぱさは、春を感じさせてくれる。デコポン、セトカ、ブンタン、ザボン、ネーブルなど、朝食にい多くの柑橘類を食べる。水分の摂取量が多くなるのが欠点。
最近凝っているのが、メローゴールド。ブンタンとグレープフルーツを掛け合わせたもので、甘さも、酸味も、そして食べやすさも合格点。米国からの輸入もので、表面には防カビ剤が使われているのが欠点。1日に1個はむいて、家内と食べる。オレンジの種類が増え、輸入ものが幅を利かせるようになった。米国産のメローゴールドと、日本由来の夏ミカン。2つの味覚を楽しんでいる。

MRワクチンのⅡ期の接種をお忘れなく

毎年、この時期に書いているタイトル?4月から新年長さんの、MRワクチンⅡ期の接種が始まる。今の年長さん(4月から1年生)で、接種を忘れている方は、今月中の接種をお忘れなく。
花粉症とアレルギー検査が中心の診療だが、なぜか今日はインフルエンザが多かった。14名来院し、B型が11名。世代的には小学生が多かった。今週で幼稚園も終了し、小学校も来週まで。今週末は連休となるので、インフルエンザも終息するだろう。胃腸炎も少なくなった。
今週の土曜日はアレルギーの生活指導で時間がかかる予定。金曜日に来院していただけると助かるのだが。

あれから6年

東北の震災から6年が経つ。あの地震で、多くの人命が失われ、その後に起こった原発事故の被害も加わって、日本人全体にも、そして日本そのものにも大きな影響が及んだ。あの日は東京は曇りで、気温も低くく風が強く吹いていた。あれから6年。冥福を祈るとともに、道半ばの復興が、早く進むことを願っている。
この6年で噴火や地震が増え、原発は消滅する方向で動いている。日本を取り巻く地殻の変動が始まった?早く落ち着くといいのだが。震災当初は原発なくして、日本に必要なエネルギーの生産は無理かと思っていたが、いくつかの自然エネルギーの利用で、脱原発が実現可能に思えてきた。技術開発する余地はあるのだろう。
仕事を終えて、上北沢公園の横を通った。改装で半年間使えなかった公園に、多くの子供たちの遊ぶ姿が見られた。今日からリニューアルオープン。嬉しい知らせ、心温まる光景であった。

今年はきつい花粉症

先週の後半から、花粉症の症状が強くなってきた。昨年に比べても強い。雨が何度か降ったので、症状が改善するかと期待していたが、雨が降るたびに症状がきつくなる感じ。3月10日から20日が、最も症状がきつくなるのが平均的なので、これからの2週間は要注意だろう。内服薬、点鼻薬、点眼薬など自分に適した治療をしっかりと。無駄な外出はしないこと(これが難しい?)。

卒園式

保育園の卒園式は3月中旬。卒園式が終わっても、3月末まで保育はあるのだが。明日はハルの卒園式がある。父母ともに卒園式に参加するようだ。私も家内も感慨深い。保育園の最初は、本当に多くの病気を経験している。点滴も10回以上。最近はさすがに強くなったが。今年新たに入園する子供たちも、多くの病気を経験して卒園にたどり着く(?)ことに。それを支えるのが、役目だと思っている。
ハルの卒園式で「すぎなみ」の神尾は診療できない。代診は山角が行う予定。今年は入学式や、多くのイベントが予定されている。ご迷惑をおかけすることもあるが、ご容赦願いたい。また、新たに3つの保育園の園医を依頼された。1つは神尾が、2つは山角が担当。病気や事故の時の対応は当院か分院が引き受けることに。保育園や小学校への出務が多くなるはず。家族総動員での対応になるのだろう。

ロタウイルス感染

刻のりによるノロウイルス感染が問題となっている。当院の周りでパラパラ見られるのが、ロタウイルス感染。ロタウイルス感染は人から人へ伝染する胃腸炎で、主に0歳から3歳までに好発する。症状はノロに比べて重く、繰り返す嘔吐、高熱、下痢を主症状とする病気で死亡率も高く、ロタリックスやロタテックという経口ワクチンが開発されている。ワクチンの効果もあって、最近では少なくなった病気の1つだ。
ここにきて、ワクチンが開発される前の世代のロタウイルス感染が、見られるようになった。小学校世代の感染である。この世代は乳児とは違って、症状の重さに個人差が大きい。共通分母は発熱。嘔吐が1回の患者さんもあれば、10回以上吐く患者さんもいる。下痢の程度もまちまち。便を採取して検査をすると、簡単に診断はつくが、世代的に検査は難しいこともある。ワクチンの普及で、ロタウイルス感染の高齢化が起こる可能性がある?

劇場版相棒

午後から相模原に住んでいる三女の家に、家内と電車で出かけた。おそらく留守だと思っていたが、予想は的中。荷物を置いてUターン。京王多摩センターで途中下車して映画館に。3時35分からの映画に、何とか間に合った。最初の10分は宣伝なので、10分遅れで着いたので、時間の無駄はなかった。前の方の席になってしまった関係で、映像は迫力があった。いくつか見てきたが、今回は結構面白い。
多摩センターの駅前は実ににぎやか。人通りも多く、回転ずしや居酒屋も乱立。どの駅でも増えてきたのがフィットネス?健康ブームもあって、ランニングやヨガや、名前が良く理解できないようなスタジオトレーニングもあるようだ。昔はステップやエアロビクスぐらいしかなかったのに。私は身体が硬い上に、手足をバラバラに動かすことはできないので無理。現代っ子はダンスが体育に取り入れられる。今に生まれなくてよかったと思う。
明日は天気が下り坂?外を歩くと、花粉症の症状がひどくなる。今週のテーマは花粉症と食物アレルギー?ソメイヨシノの花を数個見つけた。夏に葉を虫に食べられた枝には、早く花が咲くようだ。今日は春の陽気。

ひな祭り

今日は桃の節句。早めに買って花瓶に生けていた桃の花は、残念ながら咲き終えてしまった。B型インフルエンザは少し残っているものの、流行している病気はほとんどない。予防接種がお薦めなのだが、学期末で行事も多く、また花粉が飛んでいて外出もままならないのか、診療はいたって静かだ。アレルギー検査が多い。
個人的には用事が多く、ゆっくりできる時間が少ない。この時期の私のテーマは体調管理。近くの上北沢公園が、工事のため半年間使えなかったが、ほぼ工事も終わったようだ。桜の咲くころのはオープンできるといいのだが。

失敗の本質

寝室や診察室、テレビの前など、狭い我が家のいたるところに、読みかけの本が散乱している。本当に困ったもので。昆虫の本や動物、植物関係から推理小説まで。推理小説や時代小説は、時間が経つとストーリーを忘れてしまい、スジが解らなくなる。
小池都知事の愛読書と言われて、本屋に山積みされている1984年に出版された「失敗の本質」を買ってきた。第二次世界大戦の軍部の作戦失敗の原因を分析した、いささか読みにくい本である。確かに面白く、深く分析されている。
失敗の本質は精神論を中心とした、希望的観測による判断と、情報収集能力の欠如、食料や軍事物資などの供給の重要性を認識できなかったことなどがあげられる。作戦を立てる上で、最悪の事態になった時を想定しておくことは、最も大切な事だが、「日本は負けるはずはない。負けることを想定することは反逆的な行為だ」という思想があったことに驚きを覚えた。
私は戦略会議で、空気を読む、顔色を窺うという日本的な(?)態度と、失敗しても責任は取らない点は、今の都政を見ても同じである。命令に従わずに戦いを挑み、多くの部下を犠牲にした将校が、責任を取ることなく出世していく。今も同じ。今の都知事が、この本を愛読する意味はよくわかる。石原氏だけでなく、多くの副知事や猪瀬氏、舛添氏も出てきて説明する義務がある。