ノロの集団感染?

浜松で1000名近い小学生と先生が、嘔吐下痢症状を訴えていると報道されている。11名の便からノロウイルスが検出されたとのこと。複数の小学校で起こっている集団食中毒。異常事態ではある。さらに原因を特定する必要があるが、データを見る限り、ノロが有力な原因であろう。この嘔吐下痢は、人から人へ感染したとは考えにくく、食物等が感染源と推測される。
人から人への感染という意味では、この冬はノロもロタも少ない。当院も「三宅小児科すぎなみ」も、疑わしい症例には検査を行っているが、ノロが3名、ロタも3名ぐらいの発症数であり、流行と呼べる状態ではない。ロタは症状が重く、ノロは症状が軽い。浜松の感染も、報道では入院する症例はないとのこと。
ノロの検査は諸刃の剣だ。症状は重くないのだが、陽性になると社会的に問題となる。本人の通園だけではなく、保護者の方の仕事にも影響する。特に食品関係の仕事の場合は、対応が厳しくなる。今回の騒動を見ると、厳しい対応の方が、結果的には安全なのかも?と思ってしまう。しかし、患者さんの知りたくない権利を尊重している私は、ノロの検査をためらうことがある。「すぎなみ」の神尾にも、「ノロは深追いするな」と指示している。
ノロは症状が軽いといっても、嘔気嘔吐はつらい。1000名近い感染は、あってはならない事態。今回の集団感染は、給食との因果関係を明確にすべきだろう。