フォルクスワーゲン

ドイツを代表する会社であり、世界でトップの車メーカーであるフォルクスワーゲンの不正問題。ディーゼル車の問題ではあるが、会社の信頼を失ったという意味でも、リコールにかかるであろう膨大な費用、株価の暴落で失った資産という意味でも、自業自得とはいえドイツに与えた影響は計り知れない。さらに、新たな問題が出てくる可能性もある。
私も数年前までは、中古の(10年以上経った)ゴルフに乗っていた。燃費が悪く、排ガスが心配になって、ハイブリッド(プリウス)に買い換えた。環境に悪い車は格好が悪い。そのように感じる時代になった。患者さんと話しても、20代の方は「車はいらない」「田舎のお年寄りが買い物に行く足代わりに使うだけ」という反応が返ってくる。東京は電車網が発達し、車の移動は時間的な確実性がない。
私の世代は車好きの世代だが、私は必要最低限しか乗らない。免許を取得したのも34歳ぐらいで、「乗らないのが一番安全」と今でも思っている。駐車場の問題や、環境の問題もあって、若者の車離れは進み、車は売れなくなるだろう。今回のフォルクスワーゲンの問題は、大きなきっかけになると思っている。
フォルクスワーゲンはヒトラーが関与した会社。大衆の車(人民と車)という意味。多くの難民がなだれ込むドイツ。基幹産業である会社のピンチは、雇用に大きな悪影響がでるだろう。次に出てくるのは国粋主義的な考えではないのか。今回の問題の影響は、車だけの問題では治まらないだろう。