ママたちが非常事態!?

日曜日の夜、このタイトルの番組がNHKで放映された。安上がりなクイズ番組が多い中、NHKは少し深い内容の番組を作る。
育児中の母親にかかるストレスは非常に多く、産後のウツの問題、父親に対するイラッとする感情、「母さん、困った」を連発するお母さんの姿などを見て、納得できるものがあった。子どもを産んだことのない男性として、理解できるとはとても言えないが、年を取って、多くのお母さんからの相談を受けてきた経験から、この年になって「納得できる」と感じたに過ぎない。
私は高校生の頃から、母性と父性は全く異なる物だと思っていた。自然界ではDNA鑑定で親子鑑定をするわけにはいかず、父親は子どもの最大の敵になることが多い。母親は父親や♂から、我が子を守る本能がある。それがイライラ感に繋がる。その本能は遺伝子やホルモンでコントロールされているのだろう。
臨床の現場でも、お母さんが赤ちゃんに「母さん、困った。母さん、困った」と語りかける場面に遭遇したことがある。私は理解できなかった。お母さんは赤ちゃんと、極端に言えば24時間、365日付き合わなければならない。目を離すことは、自然界では事故や死を意味する。この点が父親とは、決定的に異なる点であり、精神的な負担になる。泣き止まない我が子が、「何故、泣くんだ」と途方に暮れたり、周りに迷惑をかけるのでは?とオロオロすることもあるだろう。
母親の逃げ場のない子育ては、人間だけでなく、動物の宿命かもしれない。DNAの世代継続という生き物のテーマ。そのテーマの中に、母性と父性の違いがある。時間がある時に、このテーマについて触れてみたいと思う。