被爆の森

何度も書くが、軽いテレビ番組が多い中、NHKは時々重い番組を作る。録画していたNHKスペシャルの「被爆の森」は興味深かった。放射能に汚染された広大な避難区域。人は住んでいない(人の立ち入り自体がが制限されている)。放射能の汚染は、5年前に比べて低くなってはいるものの、依然として高い値が続いている。放射能は目に見える物ではないので、動物たちは自分に危害が及んでいるとは思っていない。
サル、イノシシ、キツネ、アライグマ、ハクビシンなどの動物が、最大の天敵である人間がいないため、人間の生活環境を利用して繁殖している。動物大好きの私だが、町の中を闊歩する野生動物たちに違和感を感じた。家屋や畑は荒らされ、住民の帰宅の大きな障害になると思った。
驚いたのは、野生動物や鳥、草木の放射能汚染だ。いくつかのデータが紹介されたが、十分な調査にはまだ時間がかかると思った。言えることは、土地の放射能汚染だけでなく、根から放射能を吸収する草木も、放射能に汚染され、それを食べる昆虫が汚染され、草や虫を食べる鳥や動物に汚染が広がっている。
ツバメの奇形の確率が明らかに高く、猿の筋肉や骨髄のデータを見ると、癌の発生率が高まるのでは?今後のテーマであろう。現時点では人体への影響の証拠はない(らしい)が、今後の調査が必要だ。震災と震災後の放射能汚染の影響と、現状を見ると、本当の復興はまだ遠いのでは?と思った。放射能は目に見えないもの。何も知らずに繁栄している野生動物たちも、被害者なのだろう。