蟯虫検査の廃止

2016年度から、小学校低学年に義務付けらっれていた蟯虫検査、いわゆるピンテープ検査が廃止となった。昭和1958年から義務化された検査なので、私も小学校の頃に実施した記憶がある。当時の陽性率は20%から30%ぐらい。近年では0.2%を切るようになって、検査の重要性が薄れたこと、蟯虫がいても大きな症状に繋がらないことが、中止の理由だと推測している。
主な症状は肛門のかゆみ。入眠時に肛門括約筋は緩むため、メスの蟯虫が肛門から出てきて、肛門の周りに卵を産むため、肛門のかゆみが起こる。「肛門から糸くずのような虫が出てきて」とう訴えもある。メスは10mmで小さい。毎年、10名前後に駆虫薬を飲ませていたが、検査がなくなったために、治療することはほとんどなくなった。困るのは検査自体が出来なくなること。ピンテープが入手できなくなって、検査が不可能になりつつある。
この季節、「お尻がかゆそうで、蟯虫ではないでしょうか」とい訴えがある。今後、対応に困ることになるのだろう。蟯虫の陽性率が低くなったのは喜ばしいことだが、このまま蟯虫が絶滅するとは思えない。徐々に陽性率が上がってくる可能性はある。「検査が全くできない」という状況にはなってほしくないと思う。